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大府飛行場中国人強制連行第7回殉難者追悼式典

大府飛行場中国人強制連行第7回殉難者追悼式典に70人参列

   大府飛行場中国人殉難者の第7回追悼式典が9月12日、東海市の玄猷(げんにゅう)寺で営まれました。主催は「愛知・大府飛行場中国人強制連行被害者を支援する会」で、支援する会、県立大・樋口ゼミの学生や地元の人たち70人が参列しました。
 初秋の好天に恵まれさわやかな風が吹き抜ける本堂。「支援する会」の伊藤充久代表委員(日中県連副理事長)が司会を務めました。
 午後2時からの第一部の追悼供養式では、ご詠歌講の女性11人の手にした鈴を振り鳴らして唱和する三宝御和讃のうたいが流れるなか、導師の玄猷寺住職・星野道雄師の読経とともに、石川勇吉代表委員(僧侶、「革新・愛知の会」代表世話人)を筆頭に石川賢作代表委員(日中県連会長)、そして来賓の趙紅霞・中国駐名古屋総領事館領事らにつづいて参列者が焼香しました。
 ■国の責任追及へ
 第二部は追悼式典。まず主催者代表の追悼の辞で、石川勇吉氏は「強制連行・労働の被害者と遺族の方々に企業と政府は『戦後70年』のいまなお謝罪・賠償をしていない。最大の責任は国策として推し進めた国にあり、全国の力をいただいて解決をめざしたい」と語りました。
 5年前の追悼式典に参加した生存者の唐燦氏のメッセージを、石川賢作氏がみずから翻訳した日本文を読むかたちで紹介。「祖国はあなた方のことを忘れてはいない。……あなた方の魂が中日両国の平和を熱愛する人々の思いの中に安らかに休まれることを願っています」との結びに共感の拍手が寄せられました。
 ■領事が哀悼の意
 趙領事は、「『支援する会』のみなさまはこの大府強制連行問題に地道にとりくまれており、感謝を申しあげます。また、殉難した5人の同胞に心から深い哀悼の意を表します」と頭を垂れました。
 同じく中国人強制連行問題にとりくんでいる日中友好協会岐阜県連の藪下薫会長から追悼と連帯のあいさつ。各界からの追悼の辞や来賓の紹介がつづき、長尾光之日中友好協会会長のメッセージを堀本あや野さんが読み上げました。
 冨田好弘事務局長(日中県連理事長)が、プリントの「この一年の経過報告」を読み上げ、昨年11月の「中国人強制連行事件解決をめざす全国連絡会」の発足など「運動の新たな発展として期待されます」と強調しました。

==朝鮮人強制連行の実態報告に注目が==
 ■違いと共通点と
 「大府飛行場建設と朝鮮人労働者の動員」のテーマで、小出裕・日朝協会愛知県連事務局長が特別報告。中国人強制連行に先立つ1940年代前半までのデータから読み取れる朝鮮人強制連行・労働の愛知県下の過酷な実態に参列者は思いを馳せ、真剣に聞き入っていました。
 さいごに石川賢作氏が謝意を述べ、「小出さんの報告で朝鮮人、中国人の強制連行の違いや共通点も分かってきました。共同の学習会も必要です」と結びました。

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