不再戦平和の活動

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2015あいち平和のための戦争展

岸信介の歴史的悪行を糾弾

   「2015 あいち・平和のための戦争展」が8月20〜23日、名古屋市公会堂4階ホールで開かれ、1700人が参加しました。日中県連も加わる同展実行委員会の主催で、ことしで24回目。
 会場のステージには、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こらないように」(日本国憲法前文)のアピール・スローガン。戦後70年の節目の年、不戦の強い決意を改めて表明しました。
 【合唱でオープニング】
 開会にあたり、実行委員会代表の倉橋正直・愛知県立大名誉教授は「戦争法案をめぐる緊迫したなか、小さい子どもたちを戦争に巻き込ませないようにしましょう」とあいさつしました。
 オープニング企画では、未就学児や小学生、赤ちゃんを抱いたママら大人による約40人のぞうれっしゃ合唱団が「ぞうれっしゃよはしれ」など4曲を元気いっぱい歌い、大きな拍手を浴びました。
 ホールは10のブースで、「戦争する国とは」「戦後70年の歴史認識問題」「世界と日本の今日」「戦後70年、平和を求めて」の主題ごとに、40余りの平和・民主団体や市民グループがそれぞれ取り組んでいるテーマで写真や戦時中の原物などの資料を多彩に展示しました。
 【県連が力注いだ結晶】
 日中県連は「岸信介は『偽満州国』で何をしたのか」のタイトルで6枚のパネルを掲示し、来場者からの質問には役員が説明。さらに詳しい解説文(A4判3枚とじ)を280部用意し、すべてが活用されました。
 安倍暴走政権を糾弾する立ち位置から、彼が崇拝してやまない外祖父・岸信介の「偽満州国」と戦後政界での特異な役割を追及した内容です。
 また、21日のピースステージ・プログラムで、予定されていた来日が中止になった王斌・偽満皇宮博物院副院長の講演「岸信介は『偽満州国』で何をしたか」を、講演原稿(石川賢作訳)に即して家田修事務局次長が分かりやすく話す形ですすめ(別項)、120人余の参加で満席に。ほぼ1時間に及んだ“家田講演”は盛んな拍手を呼び、「岸の歴史的な悪行が浮きぼりになった」「満鉄のことがよく分かった」などの感想が聞かれました。
 【中高生の平和発信も】
 この日のピースステージでは11時から、長峯信彦愛知大教授が「安保法制と70年談話・安倍政権の暴走政治を読み解く」と題して講演し、タイムリーなテーマとあって満員となりました。
 「中高生による平和のメッセージ発信」として、20日のピースステージで「戦後70年平和企画のとりくみ」を桜丘高校生徒平和委員会の3人の男子生徒と援助にあたっている先生が報告。フロアでは金城学院中学3年生による「風化するとき戦争が始まる」の常設展示があり、修学旅行でヒロシマを追体験した若い感性の「平和新聞」などが参観者の目を引きつけていました。
 23日午後の実行委員会の締めくくりのスピーチで金城同学院生徒の2人が「多くの先輩世代のご活躍からたくさんのことを学ばせてもらいました」「私たちが学んだ平和の大切さを周りの人々に伝えていきたい」とこもごも話し、共感の拍手に包まれました。

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