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慰霊祭の感想とお願い 現地委員会共同事務局代表  岡根徹和

慰霊祭の感想とお願い  現地委員会共同事務局代表  岡根徹和

 慰霊祭の準備で豊田自動織機と三菱重工へ賛同と参列のお願いに行った。
 
 前者では、表情、身振り、言葉づかいは丁寧であったが、あたかも揺(ゆ)すり・タカリを相手にしているかのように、あしらってくれた。帰りしな元豊田のラガーかと思われる筋肉氏が私たちの車が見えなくなるまで見送ってくれたのか、完全に消え去るのを見届けるのが任務だったのか。後者は、上司の指示を仰ぐという対応。後に「参列は控える。」だった。
 
 大府・東海の両市長への面談では、大府市長は、強制連行・強制労働のこと、さらに5名の死亡者がいたことに対して“負の遺産だ”として認識ているとの談話。東海市長は、「このことを長く後世に伝えていくことが大切だ。

 地崎組を通じて奴隷的な過激重労働を強いた三菱重工は別として、両市長はじめ大勢の人々は、480人もの中国人が連れてこられていた事実に驚き、19名の負傷者、109名の罹病者が出たということを含め全く知らなかった。

 それは、当時軍の機密事項であり、住居としてのテント部落は隔離され、中国人土工の作業場への往復は特高の監視付きであり、その近隣の住民には緘口(かんこう)令が敷かれていたためだ。

 遅らせ場ながら毎年、慰霊祭を続け、当面は慰霊碑の建立奉賛を呼びかけ、ご協力をお願いしようと考えています。

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