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【06.10.01】日中不再戦・平和友好訪中団 報告
2006年9月18日を中心とするハルビン・長春・瀋陽への6日間、「日中不再戦・平和友好訪中団」が大きな成果をあげて帰国しました。愛知県を中心に7つの県から参加した27名のメンバーの報告を紹介します。
ハルビン・長春・瀋陽6日間
8月15日に出発した団は長春を経由してハルビンに直行。
16日にハルビン郊外・平房にある731部隊あとを見学。「悪魔の飽食」で知られるこの野蛮な生体実験の跡で言葉もなく、身のすくむ思い。市内見学のあと長春にもどり、日中愛知県連とつながりの深い「偽満皇宮博物院」の招待宴に出席。これまでに「あいち 平和のための戦争展」の関係で名古屋を訪れたことのある館員 20数人が参加。県連の古い役員に対してみんなでお金を出し合ったという貴重な記念品が贈呈され、参加者は日中愛知県連と中国とのつながりの深さを実感。
17日は博物院が翌日オープンの新しい陳列館を特別に見学させてくれたが、ここには昨年、愛知県連を通じて日本各地から博物院に寄贈された文物や県連役員が翻訳した陳列説明などがあり、深い絆を実感。
17日午後は長春大学国際交流学院の日本語学部学生21名との交流。中国の若者に日本の実情や我々の心を伝えたいという初めての試みは大成功。この夜は大学の食堂で交流。音楽学院の教員・学生による中国楽器の演奏や双方の歌も飛び出して大変な盛り上がり。
9・18事件の75周年にあたる18日午前は偽満皇宮博物院で新しい陳列館完成記念と合わせた行事に出席。そのあと長春の町並みを見学し、瀋陽までバスで直行。
地平線の彼方まで続くトウモロコシ畑の中を天と地の間までのびる高速道路を時速100キロで4時間!夜は日中友好協会が組織した東京と沖縄の団と会食。中国側代表も出席して、9月18日の意義を再確認。
19日は平頂山事件の記念館が工事中で足場が悪く普通なら見学できないところを見学でき、累々と横たわる遺骨に日本軍国主義の中国侵略の残虐さを痛感。731部隊の記憶と共に消えることはない。このあと事件の生き残りの人から当日の様子を聞くことが出来、涙を流して話す証人の言葉に尽きせぬ怒りと悲しみを感じた。そのあと撫順戦犯管理所や露天掘り炭鉱を見学。
再び長春に引き返すと「吉林省対外文化協会」の会長による盛大な招宴。ここでも日中愛知県連の長い友好の努力が評価された。「見ることと語り合うこと」という所期の目的を果たし、20日全員無事に中部国際空港に戻った。