− 県連・支部だより
美しく、美味しく、優しい日本
一年間の留学を終えて
北京第二外国語大学三年生 王 芳
一年間の留学生活はそろそろ終わる。この一年間の感想というと、筆を取るたびに、いろいろな感慨が一気に湧き上がる。なんといっても、この美しく、美味しく、優しい日本が恋しいと思わずにはいられない。
日本の美しさといえば、言うまでもなく、旅行するとすれば、優美な島国に憧れているから。私が住んでいる愛知県豊田市は四季がいつも春のようにとは言えないが、四季は花の香りが漂っている。春の桜の花、夏の紫陽花、秋の紅葉、冬の椿、日本の四季はどの季節も花がある。日本に来たばかりのことをまだ覚えている。名古屋空港から寮まで結構時間がかかったが、車のクラクションは全然聞こえなかった。最初は偶然だと思ったが、実は運転手はみんなもう慣れていて、クラクションを鳴らさないということは当たり前になっている。まるで沈着な紳士、淑女のような日本だと思えてしまう。
おいしさというと、おすすめは特にないが、日本ではわずか500円しかかけなくても満足させてくれる。コンビニの弁当から高級な和風料理店まで、日本の味に失望したことは一度もない。外見でも、味でも、全部繊細だと思う。食べるとき、プレゼントをもらった時のようにうれしい気分になる。
優しさについて言えば、いかに多くの感動を受けたかであって、人は、豊かなものに恵まれていても、やはり自分自身の心がどれほど成長したかということではないだろうか。この一年間、幸いなことに、日中友好協会のみなさんと知り合いになった。日本に来る前に、両親や友達から日本へ行ったとき、あなたはまだ子どもだから、中日の歴史問題や領土問題などの敏感な話題を話さないほうがいい、よく分からないからと何度も注意された。でも、みなさんが中日友好のために色々な努力をしているのを見て、とても感動した。餃子会や赤旗祭りにも参加した。それから、日中の友達と一緒に歴史についての映画を見た。日中のみなさんは中国が大好きで、中国語が上手に話せるかたはたくさんいる。彼らは実際の行動で中日の友好関係を促進している。
この一年を通じて、留学体験をもらっただけでなく、大事な友達もできた。中国へ帰って、私にできることは友達や両親にこの美しく、美味しく、優しい日本を伝えることである。お互いに理解し合うことが、友好を促進することになると思う。