− 県連・支部だより
ジョン・ラーベ〜南京シンドラー〜の上映大成功
2月14日、イーブル名古屋(旧女性会館)のホールで上映された。定刻前に350席が埋まり超満員の盛況であった。
1937年12月、日本軍は中華民国の首都南京を空、陸から攻撃した。映画は日本の爆撃機が南京市街を無差別爆撃するところから始まる。ちなみに、市街地の無差別爆撃は世界的に見て、日中戦争のこの爆撃から始まったとされている。
ドイツの電機メーカー南京支社長ジョン・ラーベは、とっさの機転でナチスドイツの大きな国旗を空に向かって広げ自社の建物と避難して来る中国人を救った。当時、日本とドイツは同盟関係にあったので、爆撃はそこを避けたのである。ジョン・ラーベは、帰国するか否か迷うが、最終的に日本軍の残虐な侵攻から数十万の市民と中国人兵士を救うため十数人の欧米人とともに南京に残留を決意。そして南京国際安全区を作り日本軍の暴虐から20万人の中国人を救った。日本軍は安全区に中国人兵士が1人でも逃げ込むことを許さなかった。女子学生や負傷者を優先的に保護し、乏しい食料と医薬品の中で苦労しながら国際安全区を維持した。
「いい映画だった。よくやってくれた」という感想が多かった。
鳥居 達生