− 県連・支部だより
多彩な文化プログラム100人が堪能
❖石川会長が乾杯!
第2部は、伊藤充久常任理事が全体を司会し、鳥居達生副会長が開会あいさつを行い、石川賢作会長の音頭で「乾杯!」。オードブルと飲み物でしばし歓談の中、来賓あいさつに移りました=この項既報=。
来賓あいさつの後、湯啓福さんに、石川さんがかねて約束していた中国古典文学大系(平凡社)の中の李宝嘉著、石川賢作訳『官場現形記』(箱入り上下2巻)=1969年刊=を贈呈。湯さんは「尊敬する石川先生の日本語訳で中国古典が読めるとは…」と、満面に笑みを浮かべ受け取った本を高々と掲げました。
❖若い2人の司会で
お楽しみの文化プログラムは、若い働き手の森晴重さんと名大院生の劉秀雯さんが初挑戦の司会でスタートしました。
○…トップの松田育さんは、北京中央民族大学舞踊学部民族舞踊コースを修了した、将来が期待される舞踊家。県連のイベントでは初めてで、剣舞・古典舞踊から、古代、祖国のために戦う若い将軍の姿を表現した「酔剣」を披露。もともとは男性の踊りを女性バージョンで舞い、中国舞踊の魅力を伝えました。
○…津軽三味線の師範でもある上村陽作さんは、教員退職の後に民謡酒場の三味線弾きになったという異色のアーチスト。三味線と尺八で、「草原情歌」を弾きかつ吹き、やんやの喝采を浴びました。
○…県連の太極拳指導員ら5人がステージに上がって、「簡化24式太極拳」と「養生太極扇」を華麗に表演。おそろいで緩やかに円を描く動作に会場は静まり返って見入り、しばしの拍手を送りました。
❖二胡と舞踊に酔い
○…愛知学院大留学生の趙唯壹さんは茉莉花藝術団の二胡ソリスト。県連の行事ではおなじみの人で、「蘭亭序」と「喜唱豊収」を丁寧に弾き、聞き入る人々をうっとりさせました。
○…おなじみの名古屋民族舞踊研究「かすりの会」(菱川玲子代表)からは○人が出演し、「富山民謡麦や節」と「越中おわら節」を軽やかに踊りました。
アンコールに応えた琉球舞の「カチャーシー」は沖縄方言で「かき回す」という意味どおり、頭上で手を左右に振りながらテーブルの周りを練り歩くように舞い、参加者も巻き込まれて踊りの輪に入るなど会場をにぎわせました。
○…ここで松田育さんが衣裳もがらりと替えて再び出演。ステージ下で、モンゴル族舞踊から「盃碗舞(ペイワンウー)を、頭に碗を載せて手首や腕、肩を巧みに操り、回転や腰の動きで会場を魅了しました。
○…文化行事の締めは全員合唱。用意された、ピンイン入り中国語バージョン付きの歌詞を手にみんなで立ち上がって「北国の春」を日中両国語入り混じって心地よく声を合わせて歌い、おおいに盛り上がりました。
❖冬来たりなば春遠からじ
ステージやその前で繰り広げられるプログラムを楽しみながらテーブルのあちこちで歓談がつづき、和やかな雰囲気のなか“草の根の日中友好をいっそう発展させよう”との思いに満たされたひととき…。
結びのあいさつで、森谷光夫副会長は「盛大で感動的な60周年記念。山あり川ありの歩みでしたが、“冬来たりなば春遠からじ”の言葉もあるように、これからも日中友好を深めるために歩んでゆきたい。どうもありがとうございました」と謝意を述べ、盛大な拍手で「つどい」を終えました。
「日中友好協会は奥が深いですねぇ」----閉会後のざわめきの中で耳にした参加者の感想の一つです。