− 県連・支部だより
干支文字
そこで今回は体全体を表現した象形文字の「羊」を書いた。
所詮絵ではないのだが、羊に見えるように書きたい。古代人の感覚は絶妙で、ちゃんと羊に見える。
ところが自分が書くと、わずかなバランスで羊にならない。時には恐ろしい鬼の形相にも見えてしまう。新年の厄払いと思えばそれでもいいのだが、やはり可愛くて丸々太って美味しそうな羊に見せたい。
食欲を満たす「羊」がもとで「美」とか「善」という精神的高さをあらわす漢字がのちに出来た。
新年を知性輝く時代を展望する中で迎えたいものだ。 木俣 博
落款は「乙未春日 靄山」