− 県連・支部だより
新年おめでとうございます
昨年、わが県連は、恒例の戦争展、新しい段階に入った中国人強制連行問題への取り組み、さらに、北京風雷京劇団の公演など、平和と文化交流の大きな仕事に取り組みました。しかしこの期間、わが国の政治はこれまでに見なかったような速さで,右傾化を進め、ついに「秘密保護法」の強行採決から「国家安保戦略」の決定にいたりました。これは憲法9条を改悪し、国防軍を創設し、米軍と世界のどこでも共同作戦するという道です。これはまさに「いつか来た道」であります。
私事で恐縮ですが、私は1930年の生まれです。私の出生の前後のことを思い出します。戦前の悪名高い「治安維持法」は、1925年3月に成立しましたが、28年6月には死刑罪が追加され、この月に関東軍が張作霖を爆殺した、いわゆる「満州某重大事件」が引き起こされました。また、29年には共産党員の全国的な大検挙がおこなわれ、339人が起訴されるという「4・16事件」が起きました。そして31年9月18日には、関東軍参謀たちによる柳条湖での鉄道爆破から満州事変へと一挙に中国侵略を進めました。33年2月には東京築地署で小林多喜二が虐殺され、反戦・平和を求める勢力に対する徹底的弾圧と中国への侵略が同時並行的に進められたのです。
いま、日中不再戦・平和を柱とする運動を進めている私たちは、二度と「いつか来た道」に進まないように大きく声を上げようではありませんか。
二〇一四年一月一日
日中友好協会愛知県連合会 会長 石川 賢作