− 県連・支部だより
大府飛行場中国人強制連行 第5回殉難者追悼式典に60人参加
犠牲者の遺族と現地研究者迎えて
三菱重工大府飛行場中国人強制連行犠牲者5人の第5回追悼式典が9月14日、東海市の玄猷(げんにゅう)寺で営まれました。
「愛知・大府飛行場中国人強制連行被害者を支援する会」(南守夫代表=愛知教育大元教授)が主催したことしの式典には初めて、中国・河北省から犠牲者の遺族と研究者を迎え、60人が参加しました。
追悼供養式では、玄猷寺住職・星野道雄師の読経とご詠歌のなか、「支援する会」の石川賢作代表委員(日中県連会長)をはじめ、遺族の宋殿挙さん(71)、劉宝辰・河北大学元教授、来賓の中国駐名古屋総領事館の馬興無領事、愛知華僑総会の丁秀山会長らが焼香し、参加者がつづきました。
北海道での活動
追悼式典では、主催者を代表して石川代表委員が追悼の辞とともにあいさつしました。 宋さんは住職の承諾を得て中国式に焼香台で紙銭を燃やし、「兄さん、安らかに眠ってください」と声をかけ、深々と頭を下げました。
南代表が、8〜13日に宋さんらと訪問した北海道での現地調査を報告。中国人の強制連行・強制労働を主導した、札幌市に本社のある岩田地崎建設(連行時は地崎組)との交渉の内容を説明し、「宋さんの訴えや私たちの要請を真摯に聴く態度だった」と話しました。
領事が謝意表明
追悼の言葉とあいさつで、馬領事は「追悼式典も第五回となり、総領事館として『支援する会』のみなさまに心からの感謝を申し上げます」と謝意を表明。
日中友好協会長尾光之会長らからのメッセージを永井淑子さんが読み上げました。また、日本共産党を代表して河江明美・愛知県常任委員が犠牲者への追悼の辞を述べ、大府、東海両市の市議5人が紹介されました。
愛知宗教者平和の会代表世話人の石川勇吉さんがお礼の言葉を述べ、追悼式典を結びました。