− 県連・支部だより
2013 あいち・平和のための戦争展
「2013 あいち・平和のための戦争展」が8月11〜14日、名古屋市公会堂4階ホールで開催され、1750人が参加しました。日中県連も加わる同展実行委員会の主催で、ことしは22回目。
会場のステージには「平和憲法を変えてもいいのですか?」のアピール・スローガンがかかげられ、来場者の目を引きました。
オープニングは「『お帰りなさい名古屋空襲ピアノ』68年を超え甦る音色」と銘打って、1945年名古屋空襲による被害を受け、傷跡が残っている“空襲ピアノ”の演奏・展示で、平和への願いを込めて金城学院高等学校・中学校生徒有志18人による演奏と合唱。中学生・千葉由紀恵さんの演奏で「花の街」(江間章子作詞・団伊久磨作曲)などを合唱し、盛んな拍手に包まれました。
10のブース多彩に
ホールは「憲法9条は戦争体験から」「日本の侵略・植民地・軍『慰安婦』」などテーマごとに10のブースに仕切られ、40余の平和・民主団体や市民グループがそれぞれとりくんでいるテーマで写真や戦時中の物品などの資料を展示。日中県連は「満鉄-『満州』植民地化の尖兵-」のタイトルで8枚のパネルを掲示し、参観者の質問には役員が説明にあたりました。
初日の11日は午前11〜12時半、ピースステージ・プログラムのトップを切って偽満皇宮博物院の研究員による講演会が開かれ、「中国人から見た満鉄」(沈燕女史)、「中国人は如何に『満鉄』と戦ったか」(宋偉宏女史)の講演に会場いっぱいの110人の参加者が聴き入りました。
日韓高校生交流も
県連主催の講演会はいま一つ、14日にも「戦時下愛知・大府における中国人強制労働の歴史と追悼・補償運動」のタイトルで行われました(次号)。
若い世代の出演で定番の日韓青年交流「歴史を学び未来を考える、日韓高校生の交流」は、12日のピースステージの大切りに。光州市の市民団体「勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会」の支援と、「名古屋三菱・朝鮮女子挺身隊訴訟を支援する会」の受け入れで光州市から来日した高校生15人と引率の教師4人が出演し、日本の高校生5人と平和や日韓交流などで語り合いました。
韓国の高校2年の男子は「日本の政治家が靖国神社に参拝しているのを見ると悪感情を持つのはやむを得ない。憲法9条を守ることは大事なことだと思う」と発言し、大きな拍手を浴びました。