県連活動ニュース

県連・支部だより

第33回県連大会

尖閣諸島問題の平和的解決に奮起

日中友好協会愛知県連第33回大会は7月28日、名古屋市教育館で開かれ、36人が参加。大会議案、大会宣言、決算・予算などを採択し、石川賢作会長はじめ新年度役員を選出しました。  

35周年の年を

 石川会長は「ことしは日中平和友好条約35周年を記念して11月に北京風雷京劇団の公演という大きな仕事があり、8月の戦争展で『満鉄―「満州」植民地化の尖兵―』を展示し、偽満皇宮博物院の協力で研究員2人の講演も行います。9月には大府中国人強制連行犠牲者の弟さんと河北大学の劉宝辰教授を招待して第5回追悼式典を執り行う運びで、みなさんの奮起を期待します」とあいさつしました。
 議長に木俣博、桜井久美子の両常任理事を選出した後、全員が起立して、木村滋徳氏ら物故者に黙とう――。

危機回避こそ

 駐名古屋中国総領事館の馬興無・友好担当領事は、来賓あいさつで「日中関係が厳しい状況にある中でも、市民レベルの交流は深まり、前進しています。平和友好条約35周年の年をいっそう充実させましょう」と訴えました。
 日本共産党愛知県委員会の本村伸子常任委員は、先の参院選での支援に謝意を表明し、「強力になった国会議員団と連携して住民要求実現へいっそう頑張っていきたい」と決意を述べ、温かい拍手に包まれました。
 また、日中関係学会の川村範行副会長が初めて出席し、「尖閣国有化いらい日中関係は最悪の状態に陥り、試練に立たされている。危機回避のためのメカニズムを早急につくることなどを外務省、中国大使館に申入れている」と語り、共感の拍手を呼びました。

健全財政へ歩む

 冨田好弘理事長が12年度活動報告と13年度活動方針案を提案し、県連版で提起された議案のポイントを説明。第62回全国大会で促進が確認された「尖閣諸島問題の平和的解決を」の各界著名人アピールの「賛同署名」について、「各地域で万単位の『賛同署名』を集め、世論を広げよう」と訴えました。
 溝口郷史副理事長が、
12年度決算報告と13年度予算案を提案。詳細な数字のプリントをもとに概説し、「全体としては健全財政を軌道に乗せてきているものの、依然として中国語教室や太極拳など基本的な活動での収入割合が低く、この点を改善していくことがひきつづき課題となっています」と述べました。

天白で支部を

 質疑・討論では10人が発言。緑支部の石原洋一事務局長が、「環境問題で1年留学してきます。日本海側の山林は酸性雨でかなり立ち枯れがすすみ、深刻です。西安のシンポジウムにも参加するため、聞き取りができるよう中国語の勉強にも力を入れているところです」と報告しました。
 鳥居達生副会長は、「日中不再戦・平和」の問題で「河村(暴言)撤回」の活動にふれて、「天白でも支部をつくり、くらしと平和の問題にとりくみたい」と語りました。
 溝口副理事長は、5年目を迎えた二外留学の発展をたどり、「この留学はたんに語学だけでなく、常在して中国と中国人をよく知るということも収穫。ことしは北海道など他県からの4人をふくめ14人が参加し、うち4人が9月末まで滞在します」と紹介しました。

京劇の成功へ

「支部総会も無事すませました」と、緑支部の岩田芳子さん。「団地にいても日本の生活になかなか溶け込めない帰国者ともっと交流を深めたい」と述べ、「支部ニュース」が全国大会で特別賞をもらったこと、「二外短期語学留学にも行ってきます」と元気に発言しました。
 8月に長春を訪ねる石川会長は、体調の問題もあり「実現できるかどうかシビアなたたかい。しかし偽満皇宮博物院との結びつきを断つことはできない。みやげに、木俣さんに揮毫してもらった漢詩の掛け軸を持っていきます」と不退転の決意を語りました。
 豊田支部の澤村巧支部長は、豊田での「平和を願う戦争展」や、中国人の「華豊の友」とも共同して数十人の参加で日中花見の会を成功させるなど身近な中国人との交流を軸にした行事をすすめていることを紹介し、「行事を通じて仲間増やしを追求していく姿勢を貫いていきたい」と語りました。
 溝口副理事長は、「11月の名古屋市公会堂での北京風雷京劇団公演の実行委員会に県内の演劇関係の全部が入ってくれました」と報告、「前回(08年)公演の教訓を生かして必ず成功させよう」と呼びかけました。

前進切開こう

 3月の日中など3団体の中国旅行に初めて参加した豊田支部の岡口哲男さんは、中国“初体験”の感動を語り、「南京虐殺記念館で歴史の真実を実感し、中国が最も近い隣国であることをあらためて認識しました」。
 伊藤充久理事は、大府中国人強制連行・強制労働問題で「支援する会」として中国の関係者2人を招待して9月に北海道へ現地調査に赴く計画を話し、「運動の発展へ『支援する会』にぜひ参加を」と呼びかけました。
 冨田理事長の討論のまとめの後、議案を拍手で採択。杵渕事務局次長から提案された2013年度新役員の推薦名簿で29人の新役員を選出し、第一回常任理事会で石川会長はじめ8人の常務会が承認されました。
 大会は豊田支部の本村かすみさんの朗読による「大会決議」(8月5日付新聞に折込済み)を採択。鳥居副会長が閉会あいさつで「右傾化の潮流が強まるなか、日中平和友好条約35周年の年にふさわしい前進を切り開こう」と述べ、全員の拍手で確認しました。

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