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南京市民との交流で前進ひらく

3団体共同の旅行に48人が参加

 2013年度最初の旅行である「南京市民との交流と中国各地の名跡を訪ねる旅」(3月13〜19日)は、日中愛知県連、あいち年金者大学、アジア・ボランティア・ネットワーク東海の3団体による初めての共同企画として、全体で48人が参加して大きな成功を収めました。

 今回のツアーは、「A・杭州と水郷の村、烏鎮5日」「B・古都西安・上海6日」「C・貴州省に少数民族を訪ねる7日」の3つのコースから成り、参加者が自由に選べたことが特色のひとつ。事前の結団式で団長に岡田保・年金者大学事務局長、副団長に鳥居達生・日中愛知県連副会長、秘書長に森賢一アジア・ボランティア東海を選出。最初の2日間は南京市民交流で、3コース共通でした。  

記念館で式典

 初日は、上海浦東空港からバスで上海虹橋駅に出て高速鉄道で南京に到着。夕食は南京市総工会の歓迎宴が開かれ、スピーチの交換の後、1人ひとり異なる図柄の素敵な扇子をプレゼントされるなど和やかな交流会となりました。

 2日目は、拡張なった南京虐殺記念館を2時間にわたって参観し、献花。その途中、前庭の和平の塔の下で式典が執り行われ、岡田団長があいさつ。朱成山館長の歓迎あいさつがあり、参加者全員で「名古屋―南京2008」(朱成山作詩、藤村記一郎作曲)を合唱し、女性たちが持参した折りづるや、みんなで拠出した寄付金を同館長に手渡しました。この模様は中国の複数のメディアが取材し、数十人の市民が見守っていました。

 午後は、(1)退職者会交流(2)中国民間アジア平和文化交流会との交流(3)市内観光と3つのグループに分かれ、(1)と(3)のグループは夕刻、夫子廟のレストランで合流し、食後の散策を楽しみました。2グループは、民間の施設虐殺博物館を見学し、呉館長と交流、その後三江学院の30人の学生と交流しました。

 3日目から、A杭州・烏鎮(班長・冨田好弘=日中県連、20人)、B西安・上海(班長・鬼頭康男=年金者大学、18人)、C貴州省の旅(班長・森賢一=アジア・ボランティア、10人)と3つのコースに分かれ、それぞれの目的地に向かいました。

 このうち、西安・上海コースは午前中、南京市内見学で毘盧(びる)寺を訪ねた後、中山陵へ。「中国革命の父」と称えられる孫文の陵墓。中国内はもちろん世界各地の華人が中国を訪れると必ず来るという名所だけに、肌色の異なる大勢の観光客が行き交っていました。  

兵馬俑博物館

午後は南京空港から国内線で約2時間、西安へ。空港を出ると黄砂で街が煙っているような感じでした。すでに夕刻でもあり、バスで西安市内に向かってホテルに直行しました。 4日目、西安ではまず最大の見どころの兵馬俑博物館。「二〇世紀最大の発見」といわれる武士俑は成人男性の等身大(実際には身長がやや高めとか)で今日までに八千体近くが出土しており、1号館から3号館まで3つのドームに覆われて観覧路を歩いて全体をじっくり見ることができました。中国を統一した秦軍の威容に圧倒される思いでした。

 ついで、玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスで名高い華清池を見物。秦始皇帝陵を車窓から眺めながら陝西省歴史博物館に移りました。中国各都市にあった城壁がほぼ完全な形で残っているのも西安の特徴で、その鐘楼と鼓楼をバスから見ながら西安碑林博物館へ。中国で最初に設立された石碑、墓誌銘を所蔵している芸術宝庫だけに、書に親しんでいる人たちには見逃せない博物館でした。

 4日目は、大雁塔を下から仰ぎ見た後、1936年の西安事変(事件)に関する史跡の八路軍西安弁事処記念館と楊虎城記念館を訪ねました。「討共」の督戦に来た蒋介石を張学良と楊虎城が監禁し、一致抗日と第二次国共合作に道を開いた中国現代史の重要な史跡。一昨年の「平和のための戦争展」で「抗日民族統一戦線の形成を論ず」と題して行った劉建華・偽満皇宮博物院研究員の講演を思い起こしました。

(杭州・烏鎮の旅の記事は、次号から掲載します。)  

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