− 県連・支部だより
第4回 追悼式典に80人
中国での聞き取りで前進
戦時中、愛知であった唯一の中国人強制連行・強制労働の三菱重工大府飛行場中国人強制連行犠牲者の第4回追悼式典が9月15日、東海市の玄猷(げんにゅう)寺でありました。大府飛行場中国人強制連行問題愛知対策委員会、同現地委員会が呼びかけ、80人が本堂をいっぱいにしました。
追悼供養式では、玄猷寺住職・星野道雄師の読経、ご詠歌のあと、中国駐名古屋総領事館の馬興無領事、愛知華僑総会の丁秀山会長ら来賓、ついで参加者が焼香しました。
「提訴書」届く
追悼式典は対策委の冨田好弘事務局長が司会し、主催者を代表して石川賢作代表委員が追悼の言葉とともにあいさつ。「運動の新たな発展として、柳条湖事件81周年記念の18日、岩田地崎建設(旧地崎組)に中国の生存者5氏共同の謝罪・補償の申し入れをします」(記事)と語り、対策委の「声明」(案)を紹介、全員の拍手で確認しました。
代表委員の南守夫・元愛教大教授が昨年からの経過を報告。この間、北海道や中国山東省などで事実解明の調査が前進し、初めて「済南隊」(国民党軍の捕虜を中心としたグループ)の生存者や遺族に聞き取りができたこと、7月に河北大・劉宝辰教授を介して生存者の5氏から企業への賠償請求など「提訴書」が届けられていること、などを詳しく話しました。
領事が謝意表明
追悼の言葉とあいさつで、馬領事が「追悼式典も第4回を数え、総領事館として対策委員会のみなさまに心からの感謝を申し上げます」と述べました。
同じく中国人強制連行問題を追求している日中友好協会岐阜県連の藪下薫会長が追悼と連帯のあいさつ。日中友好協会長尾光之会長らから寄せられたメッセージを永井淑子さんが読み上げ、大府市長、大府市議会議長からもメッセージが寄せられました。
日本共産党を代表して井上哲士参院議員のメッセージを長友忠弘准県委員・知多地区副委員長が代読。また、大府、東海両市の市議5人が紹介されました。
残暑の強い日差しのなか、現地委員会のみなさんがスタッフとして会場設営から接待、受付などで奮闘し、第4回追悼式典の成功を支えました。