− 県連・支部だより
盛り上がった「かすりの会」公演
台風12号の中500人が民舞楽しむ
名古屋民族舞踊研究かすりの会の2011年公演が9月3日午後、名古屋市芸術創造センターで開かれ、折からの台風12号の中500人が参加して成功させました。
かすりの会は日中県連の新春のつどいでおなじみですが、6月に豊橋市で開催された日中友好協会第60回全国大会の交流会でも出演し、好評でした。会代表の菱川玲子さんからの通信を紹介します。
公演成功に感謝
今回の公演は、隣国の韓国・朝鮮をふるさとに持つ在日朝鮮人学校を母体に、母国の民族舞踊を研さんしている「舞姫」(ムヒ)のみなさんとのジョイントで、「民族の息吹きは国境を越えて」のテーマでした。
私たちは、全国各地を訪れ学んで20年、民舞・芸能は、歴史、気候、風土の中で生まれ、祖先が今に伝えてきた地域の貴重な文化遺産だと確信してきました。
また、各地の民舞の、伝播のルーツをたどると、アジア大陸の文化の影響を色濃く受けながら、その土地に暮らす人々の想いと重ねて、独自の文化を創造し今に伝えています。民舞、芸能の唄、振りや楽器、衣装、構成などに類似しているのでは…と思われることが多々あります。
近現代史の中で、朝鮮半島は、日本の支配下での戦争を余儀なくされ、いまなお南北に分断されています。私たちができることは、民族の想いが込められた民舞を通して、理解しあい、友情を培い、互いの文化を大切に尊重しあうことです。そんな夢の第一歩を今回の公演で実現することができました。
また、東日本大震災被災者の皆様へ、ふるさと再建の願いを込めて、舞台を務めました。義捐金も5万円近く寄せられました。台風12号の悪天候にもかかわらず、足を運んでくださった皆様に心から感謝いたします。皆様のご支援、ご協力がある限り、また一歩前に進みたいと思います。
名古屋民族舞踊研究かすりの会
代表 菱川玲子