− 県連・支部だより
【11.01.05】運命的だった協会との出会い
「日中不再戦・平和」の使命受け継ぐ
日中愛知県連の会員、読者のみなさん、初めまして。
私は沙 鑫 名前は「金」を「森」の形に3つ重ねた字=シャー シン)と申します。中国山東省から来日して7年の留学生です。いまは南山大学大学院の国際地域文化研究科で勉学し、日中における歴史認識について研究をすすめています。
大学院にある「国際地域プロジェクト研究」という講義では、学生が個別に各機構でインターンシップに従事し、その研修成果(考察・分析をふくむ)を、今後の研究課題などに触れつつレポート形式でまとめ、最後にミニシンポジウムを開催し、「インターンシップ報告集」を刊行するというものです。
大学の方からはいくつかの機構を紹介されましたが、〈私の研究テーマに合った機構が他にどこかないかな…〉と思いながらインターネットで検索していたら、日中友好協会愛知県連合会のホームページを発見しました。県連の活動の記事を見て感動をおぼえた私は、思い切って「ここだぁ!」と決めたのです。
✽ドキドキメールで
ドキドキしながら事務局長の八木幸夫さんにメールを送り、その後に、紹介していただいた石川賢作会長と電話でお話ししました。幸いなことに快く研修を受け入れていただきました。 昨秋は折から日中友好協会が創立60周年を迎えて、記念の講演会や「漫画展」など歴史的意味を持つイベントを開催されていました。私の研修内容はこういったイベントに関わるものだと知ったとき、〈ラッキーだぁ!〉と思いながら、私は日中友好協会との出会いは偶然というより、運命だと感じました。
1回目のインターンは11月13日の畑田重夫先生の講演会でした。初めてで緊張していましたが、初対面だった石川会長からいろいろと説明していただき、他の役員や会員の方たちも優しく接してくださったので、自らも勇気を出して、会場に掲示されていたパネルについて質問もしました。いままで聞いたことも見たこともない“宝もの”がたくさんありました。
✽研修を通して思う
その後、漫画展や石子順先生の講演会などで多くの方と出会って、いろんな意見を聞くことができました。家に帰ってから“頭の整理”をするだけでけっこう時間がかかりました(笑)。
そして、協会での研修を通して、私はあらためて戦争記憶の重要性を感じました。戦争の場では、中国民衆も日本の民衆も犠牲者です。だから、この記憶を対立で考えてはいけないと思います。歴史を直視し「過去を克服」してこそ、日本と中国、そしてアジア諸国民の確かな未来が開けるのではないでしょうか。
最後に、日中友好協会愛知県連のみなさんにあらためて感謝の気持ちを申し上げたいと思います。この60年間、協会は「日中不再戦・平和」のためにたゆまず努力され、積極的な役割を果たしてこられました。 これからは私たち若い世代がその使命と責務を受け継ぎ、日中友好のために力をつくさなければと思います。
沙 鑫 (シャー シン)