− 県連・支部だより
協会60年の年に期待する♪
藤村 記一郎(愛知子どもの幸せと平和を願う合唱団)
2006年、「ぞうれっしゃ南京文化交流」は、日本の侵略の歴史を現地で学び、生身の交流を通じて友人をつくり、共同の文化活動により共通理解を深めていきたい、と10年がかりの準備で取り組み、多くの成果をあげた。その後の名古屋・南京友好都市30年の取り組みの中から、具体的に名古屋・南京の直行便が開設されたことは驚くべきことだった。
日中友好協会に期待することは、そうした文化共同だ。ひとつのものをともに創り上げることを通してより理解が深まる。文化交流がただお互いの文化を見たり聞いたりするだけならその場限りでのものになるが、ともに一つのものを創り上げるという苦労の中でこそ多くのものが得られると確信する。映画、舞台、音楽、建築、ファッション、教育、・・・いろんな分野での共同作業が期待される。愛知で生みだした文化の共同戦線の教訓を全国に広げていきましょう。
また、チベット問題、ひところの餃子問題、著作権軽視など日本から見ると心配なことも沢山ある中国だが、日本も含め問題のない国はない。そういうことも率直に触れながら、思想信条を問わず、より幅の広い文化交流の基盤がすすんでいくことを期待したい。