− 県連・支部だより
五輪後の北京西安の旅ーその1
充実した感動の旅 富田好弘・県連理事長
13名の旅行団は3月8日に出発し5日間で五輪後の中国を、4千年の歴史と共にふれる事ができました。
西安では陝西省歴史博物館の見学で2千年前の都がどのようにして誕生したのかその後と今日の西安を概括的に把握する上で大変勉強になりました。兵馬俑博物館ではさらに充実し整備され、一度訪れた方でも今一度見学をお勧めできる内容となっています。また日本となじみの深い密教・真言宗の祖、空海が修行した青龍寺では日本の文化を知る上で大切なところと実感しました。さらに楊虎城記念館など新中国誕生に関わる西安事変の関係施設を見学しました。「西安は日中戦争でどのような」という質問にガイドは「日本軍は百数十回の空爆を行い2000名の死者が出た」と怒りを持って話しました。
北京に移動し、まず北京第二外国語大学の学生との交流(先生他含めて40人)に臨みました。この大学は石川賢作・県連会長が名誉教授をされ、日中交流の上で関係の深い大学です。6年余にわたって豊田中国語勉強会の講師を、継続的に受けていただいているのがこの大学の教授の方々です。豊田から6名の参加者は特に感激の対面と御礼の交流となりました。おわりに「幸せなら手をたたこう」「北国の春」をみんなで歌い、さらに学生、先生から中国語で歌が披露され楽しい交流となりました。
オリンピック会場の「鳥の巣」「水立方」、万里の長城、居庸関の見学をした後、盧溝橋、抗日戦争記念館を訪問し、張玉平主任が面会、献花そして記念品を頂き、二班に分かれて説明を受けました。ある参加者は「日本の侵略をしっかり中国国民に知らせる展示で、こんなことは日本国民には知らされていない」と感想を話していました。
昨年、来日公演した風雷京劇団を訪問、京劇博物館と楽屋見学。久しぶりの松岩団長はじめ俳優と親しく挨拶、劇場では「かぶりつき席」で観劇、終了後出演者と旅行団全員と記念撮影し、素晴らしい京劇を現地で観た感動をそのまま持って交流会会場へ移動しました。あっという間に化粧を落とした劇団員と豪華な食事交流会となりました。
最後の日に故宮を見学、帰国の途につきました。
旅の中で不再戦平和のため「名古屋、南京の市民交流企画を必ず成功させよう」と訴え賛同を広げました。「日中の中国旅行がこんなに楽しく、内容も意義あるものとは、一味違うね」とKさんは語っていました。