− 県連・支部だより
【09.01.30】ハノイから雲南平和の旅
枯葉剤と原爆 豊田 本田 弘司
ハノイは1975年に訪れた街です。フランス統治時代につくられた都市の骨格は変わっていませんでした。当時は自転車が主流でしたが、今はオートバイが中心です。排気ガスが凄いのと電線が乱雑でしたが、美しい町並みでした。移動途中ではODAによる高速道路が、大林、大成などで建設中でした。ドイモイ政策で高度成長も続いてきましたが、長い戦争の傷跡によって復興、経済発展はまだまだその途上であります。枯葉剤の影響による施設と研究所を視察し、その影響が2世3世にも続いているとのことで、原爆の被害に通じるという話は心に残りました。
成長する広大な中国、内陸の雲南にも開発の波が見られます。政府も農村支援、環境、防災、社会保障に力を入れ始めましたが、大きな中国での内需拡大がうまく転換できるか注目されます。よく勉強されているガイドさんの話も、中国の見方を少し変えました。特に、民間人の08憲章で、複数政党制などの提言は興味深いです。少数民族と美しい棚田を見ましたが、自然環境の維持と山間地での生活向上をどのように進めるかは、日本でも同じ課題であります。