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世界から見た南京事件―講演会盛大に開催

南京事件の重み-笠原講演の感想

感じたこと、認識不足だったことを書きます。

(1)学問的に決着済みのことが、そのまま社会的に受け入れられず、心ある人たちを不必要に苦しめている。民主主義社会ではあってはならないことです。南京事件がまさにそれ。教科書に、他社のと比べ少し丁寧に書いたN社が、そのことのために倒産した。南京事件を背景にした外国映画に出演した女優さんが、以後出演依頼がなくなった(早乙女愛さん。熱演だったそうです。)とか。本屋には、小林よしのりの本が山積みされていたり、さらには笠原先生自身、講演の時はときどき右翼街宣車の「お出迎え?」があるそうです。

(2)上記のことと関連して、日本政府を含む虐殺否定派の面々は、外国向けと日本国内向けとでは、異なる姿勢を示しています。これを「ダブルスタンダード(二重基準)」といって外国からは厳しい目で見られているのです。外国向けには東京裁判に従うフリをし、国内的には靖国史観によって右翼勢力を勇気づけているからです。南京事件70周年の節目を迎えながらも、マスメディアも世論も、沈黙させられているのが現実です。

(3)今回は若い研究者から、教師や主婦、戦争と向き合わざるを得なかった七十代八十代の老人たちなど、140名余の人たちが、固唾を呑んで講演に聴き入りました。この会を開催するに当たって後援していただいた歴史教育者協議会の代表者が挨拶し、その中で「本来は歴科研なり歴教協が主催すべきだったのかもしれません。主催された日中友好協会に心から敬意と感謝を表したい。」と言っていただきました。聞きながら、いまさらながら南京事件の持つ重みをかみしめている次第です。      (07・10・15記)

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