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【07.10.26】貴州少数民族あれこれ

貴州の少数民族(3)  トン族

貴州省の東南部に集中して居住するトン族は,プイ族と同じくタイ系諸民族に属している。かれらは湖南省と広西チワン族自治区にも住み,みな日本の吉野地方のような雨量が豊かで杉の森林におおわれた谷川ぞいで稲作を営んできた。

杉の植林にもすぐれた才能を示すトン族の木造建築はよく知られている。風雨橋は美しい瓦屋根の木造建築をかぶせているし,どの村にも必ずある鼓楼は美しい反りのある屋根をもち,三重から一〇重もの高い塔になっている。

かれらの食べ物にも独特なものが見られる。漢族が油茶とよぶお茶の作り方もかわっていて,茶の葉をゴマ油でいため,そこへもち米をぱらぱらと入れて焦がし,熱湯をそそぎ塩を加えて煮出す。また,四月八日には,山から取ってきた木の芽を細かくして水につけ,この水でもち米をふかしてできた黒ずんだおこわを食べる。

正月にはプイ族と同じく丸い餅をつくり,若い男女が参加する歌垣が開かれる。若者は笙を吹き,娘たちは円をつくって手をつないで,うたい踊り,気に入った相手をさがす。
このような歌垣は清明節や中秋節など祭日ごとに開かれ,遠くの村から多くの人が押し寄せて来るほど盛んである。だから,トン族の男は楽器が上手で,女性は歌をうたえぬ者がいない。
 
また,かれらの伝える昔話には日本の「サルカニ合戦」や「花咲爺」とそっくりな話があり,トン族がタイ系の古い文化を担っていることがうかがわれる。
 

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