− 中国短期留学
紙上座談会 北京二外・夏季短期留学に参加して(上)
日中愛知県連は毎年、北京第二外国語学院(二外)への夏季語学留学にとりくんでいますが、5年目となったことしは北海道など他県からの4人をふくめ14人が参加しました。
次は、現地での受講生アンケートに答えてもらった皆さんによる紙上座談会です(3回連載の予定)。
快適だった“日本語なし”の授業
――まず初参加のみなさんから、この留学で一番よかったことは?
A 太極拳を通して、授業とは異なる日常の中国語が聞けたことと、その中国人と友達になれたことが収穫でした。
B 中国語をこれほど真剣に勉強している先輩方がこんなにたくさんみえるということを知って、〈私も!〉と気合いが入りました。年齢にしばられず学ぶことにこだわるというか、そんなみなさんの姿勢に打たれました。
C 旅行とは別に留学は初めてですが、短期間でも生の中国と中国語を体験できたことはとてもよかった。
受験のころよりも
D 高校・大学受験のころでもなかったほど予習・復習をして、次の授業に備えました。1日最低5時間から10時間ぐらい、宿舎で学習しましたから。こういうことができるのも、宿舎の完備した二外短期留学の魅力といえるでしょうね。
E 北京の人と直接、会話することができました。そして、このことによって自分の中国語の力量のなさをリアルに知ることになりました。(一同「分かる、分かる!」)
F 授業は分からないなりに――ダイレクト・メソッド(母語を介在させずに外国語を直接学ぶ方法)で――参加することができました。一緒に参加した人たちに助けていただいたことが大きかったのですが…。メンバーに恵まれたことが一番でした。
生々しい話を傾聴
―2回以上参加の皆さんからも、どうぞ。同じ設問ですが。
G ある老師の授業で、「文化大革命」時代や現在の中国の実情など、生々しい話が聞けたこと。3年前の留学仲間にまた会えたこと。やはり、授業がすべて中国語というのが一番よかったですね。
H 私は、熱心な老師に出会えたことを挙げたいです。先生の姿勢がシャキッとしていると、講義を受ける私たち学生の側も背筋を伸ばして臨まなければなりませんから。
I 参加者の中国語の学習レベルの格差がそれほどなく、授業がスムーズにすすんだという思いがあります。このことが一番の収穫でした。
J 基礎の学習なので、基本をあらためて振り返ることができました。四声について細かく注意してくれたことなど、授業内容が充実していました。
(つづく)