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中国の旅

証言にメモ取る手も再三とまる

南京大虐殺事件の生存者の証言を聞き

   南京大虐殺についてはこれまで、様ざまな戦争展や新婦人の活動を通して自分なりに学習をしてきたつもりですが、南京の記念館を自分の目でも確かめてみたいと思っていました。今回、この思いがかない、しかも生存者(中国では幸存者)の方の体験も聞くことができました。

 張秀紅さんは数え年で85歳、当時は12歳でした。1937年12月13日、突然日本兵が村に押し入り、その後6週間にわたって何度も村を襲いました。略奪、虐殺、強姦、放火…。子どもだった張さんも例外なく日本兵の餌食となりました。また、あるときは自分の体重の何倍もの荷物を担がされ、赤ちゃんを銃剣で串刺しにして笑ってい る日本兵もいたとのことです。

 絞り出すような 声で語り、ときにはハンカチを目にあて必死でこらえながら証言されている姿を目の当たりにして、私は同性としてメモをとる手がしばしば止まりそうになりました。機関銃で掃射されたときに張さんは幸いにも仲間の下敷きになり、生き延びることができたのでした。

 張さんは「日本の友人のみなさん、絶対に過去の歴史を忘れず教訓にして、今後両国が協力し合って頑張っていかなければなりません」と話を結ばれました。

 いま、日本では「南京虐殺はなかった」とか、「事件は認めるが30万人という数字はでたらめだ」などと公言してはばからない政治家や御用学者がいます。そんな人たちにこの記念館を訪ねてほしい。とくに南京の友好都市である名古屋の河村市長はまずここへ来るべきです。
                      天白区 古田 春美

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