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シリーズ 大府強制連行2-1 外務省への地崎組報告書を読む

大府飛行場との関り
 
大府飛行場問題について、学習会への講師の依頼があったのは、二〇〇七年三月のことであった。その年の五月に『愛知県史社会・社会運動2』が刊行し、やっと校正などのわずらわしい仕事から一段落したときに、理事の秋山郁子さんからのお誘いがあった。

 愛知県史での中国人強制連行の資料は、なかなか集まらなかった。研究書を読んでも「外務省報告書」が東京の華僑会館にあったとされていたが、華僑会館では担当者が不在で見せてもらうことはできなかった。結局、『中国人強制連行』(東京大学出版会)の著者である一橋大の西成田豊さんのコピーをみせてもらうことになった。西成田さんは、わざわざ東京まで来なくてもコピーは送るとの連絡があって、ようやく入手できることとなった。

 こうして、やっと手に入れた資料は、都合で先に刊行された『愛知県史 政治・行政4』に回すこととなって、私の担当した部分には入らなかったが、秋山さんの計らいで、資料は学習会で役に立つこととなった。この学習会は、緑支部や東海市での現地見学会でも行われ、ついに地元の方々の努力で、昨年には玄猷寺での慰霊祭実行委員会へと発展した。

 資料を読みながら「玄献寺」が「玄猷寺」の誤りだと知ったこととなどは、遠い過去のことのように思われる。そして、今回は帰還者の訪問のために中国へ行くこととなった。そこで、ほとんど唯一の資料である「外務省報告書」をあらためて読み直すことにした。

 外務省報告書と事業所からの報告書
 
 中国人強制連行については、戦後の戦犯裁判に際して、外務省が戦時中に中国人労務者を雇用した事業所ごとに報告書を出させ、外務省がまとめた報告書を作成した。外務省の資料集は『中国人強制連行資料』(現代書館)、『資料中国人強制連行』および『資料中国人強制連行の記録』(同じく明石書店)が出されているが、これらは外務省がまとめた報告書を中心としてあり、事業所ごとの報告書は、まだ出版されていない。また、結局は戦犯として裁判にはならなかったので、これらの報告書は華僑会館に持ち込まれた以外、秘密書類として扱われ、公になったのは最近のことである。(つづく)            西 秀成

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