− 県連・支部だより
稲沢支部第5回総会
21人の参加で成功
3月16日(土)午後1時半から稲沢市総合文化センター第5会議室で、日本中国友好協会稲沢支部第5回総会が行われ、支部の会員16人、全体で21人の参加(委任32人)で総会は成功しました。
はじめに日比静夫支部長代行から開会のあいさつがあり、「4年前に稲沢支部の再建を果たし、第5回総会を迎えることができた意義は大きく、さらに支部を大きくして活動を充実させることが求められている」と訴えました。
続いて愛知県連合会の鳥居達生会長よりお祝いの挨拶があり、「日中愛知県連は、中国春節祭に参加し、県連新春のつどいや戦争展などさまざまな活動に取り組んできている。組織には一定数の力が必要であるが、全体として高齢化してきている。若い人の気持ちを尊重しながら若い者の力を結集していくことが求められ、県連として青年委員会の取り組みを充実していきたい。日中友好協会は多くの平和勢力とともに十分力を発揮していきたい」と述べました。
連帯のあいさつ
稲沢年金者の会の徳永悟士会長より連帯のあいさつがあり、「戦争体験者も多く、平和の大切さを痛感している年金者組合には、日中稲沢支部設立当初からあいさつを求められている。私の父は海軍に入り、昭和15年『妙高』に乗船して海南島付近を巡航したことが、当時の日記に書かれており、最後には戦死している。……安倍政権は生命と生活の支えである年金を削り、軍事力を増大化させておりそれは許せないことだ。安心して生活できる年金をと裁判闘争もしている」と力強く語りました。
引き続いて日本共産党衆議院愛知9区の渡辺ひろし予定候補より挨拶があり、「今まさに全国で選挙が戦われており、4月には参議院選挙、9月には稲沢市議会議員選挙があり、場合によっては、延長国会の後、衆参同時選挙も考えられる事態だ。今年こそ安倍政治をストップさせて行きたい。市民アンケートをとって市民の願いを聞いているが、『年金が下がり食っていけない、国保税が高すぎるから下げてほしい、消費税を上げないでほしい』そんな声が強い。『消費税値上げは決まったこと』とか、『消費税を上げないと国が立ち行かない』という声もあるが、税金は国民のためのものであり、選挙でしっかり声を上げれば中止できるし、軍事費は最高額であり使い道を変えれば国民の生活は良くなるはずだ。リニアで経済が良くなるなんてまやかしで経済の6割は個人消費であり、個人消費を伸ばすことこそ経済回復の道だ。国会でも地方でも本当の野党共闘が生まれており、確信を持って戦おう」と力強く訴えました。
議案提案・討論・採択
議長を選出し議事に入り、第1号議案「2018年度の活動報告とまとめ」、第2号議案「2019年度情勢と活動方針・活動計画」、第3号議案「財政 2018年度会計報告と2019年度予算、会計監査報告」、第4号議案「2019年度役員」が提案されました。質疑討論では、県連上納金が高すぎるのではないか、等々参加者から意見や要望が出されました。
その後、第1号議案から第4号議案まで一括で原案通り採択され、草の根から、日本と中国、アジア、世界と平和と友好の運動をすすめていこうとの具体的な提案(4月国賠同盟共催の顕彰の旅、5月県連「貴州省平和と友好の旅」、6月DVD観賞・討論、7月県連総会・講演会、8月ベトナム料理を作り味わう会、県連戦争展、9月中国人殉難者瑞浪市供養会と地下壕見学会、10月きり絵教室、11月講演会「一帯一路」、12月望年会・レストランで使う中国語、1月名古屋中国春節祭、2月県連の新春のつどい等々)に大きな期待が集まりました。
文化行事…二胡演奏 奏者:陸敏敏さん
休憩に続いて二胡の演奏がおこなわれました。「高校卒業後、日本への留学前に、東北大地震・福島原発事故で、両親の反対にあって来日が2,3ヶ月遅れましたが、念願かなって2年間東京の日本語学校で全然わからなかった日本語を勉強しました。さびしい時はいつも二胡を弾いていました」と語る陸敏敏さん、陸さんの二胡演奏はすばらしく大きな感動を与えました。
楽器「二胡」の部分の名前や素材、音階、「ニ胡」という名前の由来まで興味深いトークを交え、実際に二胡演奏体験までさせていただきました。前半は日本の曲、「時の流れに身を任せ」や「川の流れのように」「上を向いて歩こう」など6曲。テレサテンの代表曲2曲は、ゆったりとした流れの中に人生の機微があふれて、思いをこめた演奏でした。後半の中国の曲は、遠く唐の都長安にあって、故郷を思い出す切ない思いを歌う曲「長安憶」、輪廻を繰り返しまたいつかめぐり合えることを願う切ない愛を歌う曲「青花瓷」、内蒙古の人々が祭典のとき競馬を行う情景を、熱く、奔放に、馬のいななきまで生き生きと描写した曲「赛马」、各演奏に酔いしれました。陸さん選曲が良く、一緒に声を合わせて歌える曲、目を閉じてじっくり聞きたい曲など、ニ胡という楽器の音色を十分味わえるように工夫されていました。最後に、二胡にあわせて、全員で「北国の春」を日本語と中国語で歌いました。
陸さんによるニ胡の演奏は、昨年に続いて2回目です。はじめの自己紹介から、昨年とは人が変わったかのような声と発音でした。トークも曲紹介も滑らかだし、聴衆の顔をちゃんと見て話し、演奏する姿に驚きました。演奏後に、「人前での演奏に慣れたのですか?」「昨年の総会以後、何度か人前で演奏されたのですか?」と問いかけると、「仕事に慣れて、自分に自信がつきました。だからだと思います」とのこと。「自信」が笑顔と声と演奏の表現力まで変えるのか!と納得半分、驚き半分でしたが、帰り際に夫さんがお迎えにみえて、すべて納得できました。支える人の理解は大きいですよね。昨年の11月に結婚されたようです。お相手は、同じ中国人。来年の総会での演奏にさらなる期待が芽生えました。来年もよろしく!
家田修&麻里