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稲沢支部だより 『留学生の語る日本と中国』

「百善孝為先」…百善のうち親孝行を第一とすべきである

   稲沢支部行事『留学生の語る日本と中国』が、10月29日(土)、名古屋大学大学院国際開発研究科の院生張敬さんを講師に9人の参加で行われました。
 司会は坂牧友子さん。塚本隆敏先生の開会挨拶に続き、講師紹介では張敬さんが河南省安陽市(3300年前に殷の都として栄え、甲骨文字が使用されていた地)出身であると紹介されました。講師の自己紹介の後、講演と話し合いが行われました。

中国の戸籍

 中国には「都市戸籍」と「農村戸籍」の2種類があります。1958年に農村から都市への人口移動が起こり、それを防ぎ人口を国家がコントロールするために作られました。地方の農村から北京や上海などの都市へ自由に引っ越すことができないのです。
 「農民工」とは農村の戸籍を持ちながら都市で働く出稼ぎ労働者のことです。社会保障などを都市で受けられず、子どもの教育などに問題が生じます。戸籍を変更できる条件は、(件(家)と∋纏です。物件を所有している男性と結婚すると都市戸籍に入ることができるので、都市で物件を持っている男性はモテます。学生が都会の戸籍にあこがれる一因として、子どもの教育機会があります。入学試験の合格もお金が絡むこともあるそうです。中国には昔からお金をつかって何とか実現しようという習慣があります。都会で公務員になると都市戸籍が取れます。公務員の給料は安いけれど、公務員志望者は多くいます。習近平政権が腐敗を厳しく取り締まっていますが、法律でどんなに厳しくしてもダメかもしれないと思うほどです。

大学入試

 大学入学試験は全国一斉試験なのでどこの大学にも行くことができますが、不公平を感じる人もいます。都市の600点と地方の省の600点では都市の方が価値が高いのです。合格ラインが違うのです。中国は人口が多いので日本からは想像できないくらい競争が激しいです。「高考移民」という言葉があります。少数民族の優遇政策があるので、新疆で受験をすると(違法ですが)合格しやすいのです。 学校にも不正・腐敗があるだろうと学生も思っています。でも多くの学生はコツコツとよく勉強をしています。田舎の学生は都会の学生とは違います。たとえばコミュニケーション能力です。田舎の学生は、知識はあるので点数は取れますが、表現力が乏しいといえます。

早恋

 「早恋」とは「大学入学以前は恋愛禁止」ということです。高校で見つかったら家族が呼び出されるので、家庭でも学校でも大きなプレッシャーを受けることになります。一生懸命勉強していて忙しいから恋愛はできないはずだということでしょう。
 でも恋愛を知らないで大学生になったら急にできるものではありません。最近では日本でも男子学生は母親に恋愛をするなと言われていて恋愛をしない学生が多いそうです。今の学生はお母さんの言うことを何でも聞くと言われています。

男女平等

   中国は男女平等でしょうか? ドイツ系企業でインターンシップの経験があります。リーダーは全員女性でした。それは珍しいというイメージはありません。
でも子育てをしようとしたら仕事との両立はできません。中国でも、「長」は男性、「副」は女性ということが多いです。公務員の定年は男女で異なります。男は60、女は55歳です(昨年から副長以上の女性公務員は60歳定年)。ベトナムは夕食は男女平等で作るが、中国は女性が作ることが多いようです。
 保育の制度はどうなっていますか?中国では祖母が見るのが伝統です。子どもを田舎のおばあちゃんに預ける、または田舎から都会に来てもらうこともあります。北京に近い安徽省の女子は北京で「子守」として就職します。住み込みで。子守にも資格があって資格を持っていると賃金が高いが、安徽省の農村出身の女子は安いです。一人っ子政策で生まれた子どもが一人っ子同士で結婚して子ども(孫)が生まれると4人の祖父母に2人の父母と一人の子ども、「小皇帝」とも呼ばれました。最近は子どもを産まない約束で結婚するカップルが増えています。今は2人以上産めるようになったのに産まないという状況です。

親孝行

 親の面倒は子どもが見るのが当たり前です。育ててくれたのだから、お金やプレゼントやマンションを購入して父母にお礼にします。父母を一人で住ませたら周りから悪口を言われます。「百善孝為先」、親孝行ができないようではどんな善行もできないと言われます。中国は日本の80年代のようです。日本は80年代から変化してきており、「親孝行」というのがなくなってきています。

中国人は日本が大好き

 朝日新聞のアンケートによれば、85%の中国人が日本を好きだと答えています。しかし逆に日本人は中国が嫌いな人が多い。中国では日本の戦争中の蛮行をテレビなどで宣伝している割に、日本を好きだと言っている人が多くいます。中国人が日本を好きなのは、アニメ、歌舞伎、お茶などから日本のことをよく知っている人です。日本人が中国人のことをよく思っていないのはなぜでしょう……アルバイトで中国人の団体を案内することがあるが、「もっとしっかりしてください」と思うことがあります。マナーが悪い中国人を見ている日本人は多くいます。留学生が住宅を借りたくても中国人には貸さないという偏見もあります。歓迎されたいと思うなら、その国のルールに従うべきだと、私は話しています。

まとめ

 中国のテレビ番組で、世界の歴史や文化を紹介している番組があります。中国はとても近い国ですが。よく知らないという人も多くいます。知りたい気持ちがあって、お互いによく知れば知るほど戦争は起こらないと信じています。         
      家田 麻里

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