− 県連・支部だより
緑支部だより
楽しかった望年会!
日中友好協会緑支部2015講演と望年会の夕べが12月20日(日)森の里南コミセンで行われました。参加者は30名弱。第1部は前畑信男さんの講演「満蒙開拓団・敗戦・中国人民解放軍の体験を語る」で数奇な体験を聞き、驚きました。
前畑さんは昭和2年(1927年)、農家の8人兄弟の次男に生まれ、軍国少年に育ち、講義録で勉強。しかし少年志願兵に不合格、先生に勧められて満蒙開拓青少年義勇軍に入り、中国へ。栄養失調で死んだ同僚を焼き、遺髪と爪を奉公袋に詰めたりソ連軍に備えて戦車壕を掘り、タコ壺に弁当箱くらいの火薬をもって潜み、戦車に飛び込む訓練をした。避難民の満人が攻めてくる噂。満人服に着替えて探しに行ったが、少年は川辺に置き去りに。それでも日本は負けていないと思っていた。
45年、特務機関員が若者を誘い、山にこもり、蒋介石軍に合流。国府軍の寝返りで全員殺される。友は凍傷で死。スパイとなって、八路軍を偵察。捕えられ、銃殺されるところ、手を縛られ、倉庫へ。人民裁判にかけられたが「纏足のお婆さん」に助けられ、白酒工場で労役。帰らないかん、日本は負けていないと逃げだす。銃殺を逃れるため八路軍に入る。
八路軍は親切で、食事も平等、皆と一緒に食べられた。林彪の指揮下で戦う。朝鮮戦争が始まり、日本人は全部帰ることになったが、アメリカの隷属国へ帰ってもしかたがないと八路軍にとどまり、1958年帰国。帰国後は警察がつけてきた。大同製鋼の下請け会社で働いたり、民商、建設協会、不動産屋を経て現在に至る。
第2部は割子弁当を頂きながら、留学生の趙唯壹さんによる二胡の演奏と上田さんのギター伴奏による全員合唱を楽しみ、皆が一言ずつ発言するなど和やかな集いでした。二胡の音は素晴らしく、日本の曲など感動しました。