− 県連・支部だより
第35回県連総会
戦争法案絶対阻止へ決意新た=第35回総会=
日中友好協会愛知県連の第35回総会が12日、生協生活文化会館で開かれました。会員・準会員、役員ら35人が参加し、大会議案、大会宣言、決算・予算、規約改定案、それに「安全保障関連法案」の撤回・廃案を求める特別決議などを圧倒的多数で採択、石川賢作会長ら新年度役員を選出しました。
○…森谷光夫副会長の「不再戦・友好の運動の中で戦争法案を撤回させたい」とのあいさつで開会。議長に木俣博、桜井久美子の両常任理事を選出した後、平井勝利・元本部参与ら物故者を追悼して全員で黙とうしました。
○…会長あいさつで石川氏は、この日の中日新聞が憲法学者の戦争法案「違憲」の声を見開きで特集した紙面を広げ、「こんなことは初めて。『立憲主義を守れ』の声が急速に広がる激動の情勢のなか、新しい支部も誕生し、県連は確信をもって歩みつづけてゆく」と決意を表明しました。
○…駐名古屋中国総領事館に5月に着任した女性の趙紅霞領事は、「51年の歴史を持つ日中友好協会愛知県連合会は、大府強制連行・労働問題など日中友好の前進に貢献されてきました。先の二階俊博氏ら3000人訪中団と習近平国家主席との会見にみられるように日中関係は改善へ動きだしており、民間交流をいっそう発展させましょう」と期待をのべました。
○…14年度活動報告と15年度活動方針、規約改定案を提案した冨田好弘理事長は、5日付県連版で発表した議案のポイントを説明。「この間、県連は大府問題で『支援する会』を支え、仲間をふやし、6年ぶりの支部結成など全国大会の成功に貢献しました。強力な県連をめざしさらに奮闘します」と結びました。
○…溝口郷史副理事長が14年度決算報告と15年度予算案を提案。あらかじめ配られていたプリントに解説を加え、「県連の力量に見合う健全財政をと努めてきましたが、アベノミクスの弊害などで物資販売が落ち込み、14年度は単年度財政でバランスを欠く結果となりました。仲間ふやしで会費納入を増大させ、物資販売を通年の軌道に乗せ、支出を県連の体力相応に予算化するなど、より安定した財政にしていかなければなりません」と力説しました。
○…休憩を挟んでの質疑応答では、一番手に稲沢支部の家田修事務局長が立ち、3月に新しい支部を結成し毎月何らかの行事を組んで仲間をふやし、7人からのスタートで現在46人まで前進してきた活動を報告、感嘆の拍手に包まれました。
○…名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会の共同代表で愛知県平和委員会理事長の高橋信さんは、歴史認識について発言。平和委員会での「標的の村」上映会の経験から「名古屋だけでなく、各地域でのとりくみがより多くの人々に映画を見てもらい、沖縄が抱える基地問題に関心を向けてもらう有効な方法だ」と話し、「家田さんの発言からも、地域こそが不再戦・平和友好の礎であり、協会の役割は本当に大きい」と激励。
○…地域での活動では、知多市の中村尚さんも発言。「望郷の鐘」上映実行委員会を立ち上げて半田で映画は都合1000人が観賞したこと。600人の集会を成功させ、さらに「100人から感想が寄せられ、いまその文集を作っている」と話し、驚嘆の拍手が。
○…緑支部の柳田常樹さんは、県連との共催で20人が参加した5月の秦皇島・承徳旅行について発言。河北外国語職業学院で鳥居達生・旅行団長が「河村名古屋市長南京虐殺否定発言と日中友好運動」と題して行った講演が大きな感動を呼び、学院側の要請で翌日さらに大勢の学生の前でアンコールに応えたことを報告しました。
○…北京第二外国語大学への短期語学留学で7年目を迎える担当の溝口郷史副理事長は、「昨年11月に二外名誉教授の石川会長と大学を訪問し、今後とも協力関係を強めていく方向を確認しました。今回は沖縄からの5人をふくめ15人の参加で、9月まで残るとか、9月だけという人もいます」と「二外」との連携の発展を強調。「この語学留学が各地の日中友好の大きな力になっていきたい」と抱負を語りました。
○…協会本部作成のDVD「証言」の活用を訴えた天白支部(世話人会)の前畑信男さんは、5月に治安維持法国賠同盟名南支部と共催した「反戦を貫いた僧 竹中彰元」と「証言」(全3部のうち第1部)の上映会に宗教者をふくめ40人が参加したことを話し、「戦争を知らない世代が多数になっているいま、侵略戦争の実態を知ってもらう活動が大事です」とよびかけました。
○…永井淑子さんの提案による「総会決議」「『安全保障関連法案』の撤回・廃案を求める特別決議」(案)を承認。伊藤充久副理事長が閉会あいさつで「『安倍政治を許さない』決意あふれる充実した総会となり、どうもありがとうございました」と謝意をのべ、大きな拍手で確認しました。