− 県連・支部だより
中国語の中にどっぷりつかる醍醐味
二外短期留学座談会(上)
前号(10月5日付)で既報のように、日中愛知県連はことしも北京第二外国語学院(二外)への夏期短期留学にとりくみ、京都、沖縄、岐阜、愛知の4府県から13人(8月10人、9月3人)が参加しました。以下は、受講生有志のアンケートによる紙上座談会です。
個人レッスン受け学生らと交流も
―初参加の方が多数ですが、この留学で良かったことなど。まず女性のAさんから…。
❑日々感激の体験に
A 自分の発音が全く中国人に通じないことが分かって、ショックでした。在学生や卒業生に課外レッスンをお願いして予習・復習に付き合っていただき、おかげさまで授業についていけて助かりました。1対1で発音の悪いところも直してもらって、勉強になりました。彼女たちとの交流が中国人を理解する上でとてもプラスになりました。
B 海外旅行はよく出かけている方ですが、中国だけは初めての体験だったこともあり――何となく怖いという誤ったイメージにとらわれていたので――、空港をはじめ生の北京と中国の人たちに触れることができて、日々これ感激の貴重な体験でした。
C (1)初めて中国語を習ったときの、「ピンインと四声が中国語にはある。くれぐれも注意して学んでください」との言葉を思い出しました。私のあいまいな学習が指摘されたことで、今後の学習方法が明確となりました。 (2)4週間の滞在で、日中戦争の発端となった盧溝橋をはじめ後海胡堂や瑠璃廠、王府井などを訪れたことも楽しい思い出となりました。
❑見る物全て珍しく
D 初めて中国語の中に24時間どっぷりつかって、非常に良かった。私も初めての中国訪問だったので、見るもの全てが珍しく、週末や午後に北京市内の名所めぐりができたことも収穫でした。とにかく、生の中国語に触れることの大切さが分かりました。
E 私は次の3つを挙げたい。(1)中国語での授業(ダイレクト・メソッド)を受けることができたこと(2)買い物や見学など外出しても中国語で会話しなければ通じない情況になっていたこと(3)起床してから就寝まですべてが中国語の環境にあったこと――です。
―2回目以上の方はこれまでとの比較もおありでしょうね。
F この留学の参加は5回目ですが、すべて中国語での授業でした。短期間だが、午前の時間、目いっぱい講義を受けることができた。50%ほどしか理解できなかったけど、復習する時間を十分に持つことができ、理解が深まりました。相手に自分の意思を伝える努力も語学力を高めるためには必要だと感じましたね。
―授業を通じて学んだことの核心は何でしたか。
❑聞く力や言い回し
B 私の場合は、日本で中国語をどのように勉強すればいいのか、そんな道筋がはっきりしてきたことが一番の収穫でした。
D 先生は分かりやすい言葉でゆっくりと話してくださっていたので、ある程度は理解できました。また、テキスト以外の世間話がたいへんおもしろく、非常に参考になりました。
F 今回は複文などの使い方が重点だったので、少し長い言い回しを覚えました。全て中国語での授業だったので、聞く力や言い回しの方法など身についたように思います。
社会や文化・歴史も学び相乗効果
❑理解深まる喜びが
A 初めのうちは先生のお話が全く理解できなかったけれど、次第に大意が分かるようになって、うれしかった。先生も分かるように一つの言葉をゆっくりとかみ砕いて教えてくださったので、理解できました。発音の基礎を教えていただけたのもたいへん良かった。また、現代中国の生活や文化、歴史についての理解が深まりました。
C 中国の歴史や文化を学ぶことも中国語力の向上に大いに役立つのだ、そんなこともあらためて分かりましたね。
E (1)中国の社会事情や文化、歴史についても学べたのが良かった(2)話す練習も大切である(3)各課の文を音読し、声調を正確に発音することの大切さ――などです。
(つづく)