− 県連・支部だより
全国大会での発言から
全国統一組織の強みを
愛知県連 石川賢作
情勢に対応した活動任務については、多くの発言があるので、私は戦争展問題に限って、全国統一組織としてのわが協会の強みを発揮することを要望します。
愛知県連はここ十数年来、「あいち平和のための戦争展」に展示、講演の形で参加していますが、特に吉林省の偽満皇宮博物院との関係を大切にしています。
わが県連は吉林省の四つの機関とつながりがあります。(1) 吉林省対外文化交流中心。(2) 偽満皇宮博物院。10年ほど前に全面改装したときに、中の説明の日本語訳を私がやりました。戦争展ではここ数年、「研究員」による講演がされています。一昨年は、「抗日民族統一戦線の形成過程」、昨年は、「満鉄」というテーマで要望したところ、「満鉄植民地政策の確立」、「満鉄による資源収奪」という2つのテーマで講演されました。私はこれらの原稿を短時日で翻訳し、日本語と中国語の原稿をあわせてリーフレットにし、講演者に30部づつ贈呈し、大変喜ばれています。そのほかは、(3) 吉林省档案館。(4) 吉林省社会科学院です。
こうして「戦争展」が終わるのですが、私には一つ、気になることがあります。それはせっかく日中双方で作った展示と講演の成果が、愛知だけで終わることです。これを少なくとも、2つか3つの県連で連続して使えないでしょうか。事前に綿密な連携が必要ですが、これこそ、全国統一組織の果たすべきことではないでしょうか。こうしたことは様々な分野であると思います。各県連には、他の県連でも使える資材が死蔵されていると思います。わが県連にも、かつて展示して喜ばれたものが倉庫に眠っています。このような展示資材を本部が集約し、全国で利用すれば、困難な支部も利用できるでしょう。
さらに、5月ごろに私は吉林省档案館の日本憲兵隊資料の発掘を他の県連と共同して行うことを考え、3つの県連に電話したところ,3日で11人が希望しました。ところが中国に連絡したところ、今は改装中で対応できないという、分かりにくい返事が来ました。その後、間も無く、同館が憲兵隊資料を編纂して発表し、それが『鉄証如山』という本になって発売されました。わが県連は長春在住の会員の努力で手に入れましたが,190元のものが日本で15000円以上で発売されるとのことです。こことの交流は今後手探りで行なってゆきたいと思っています。
尖閣問題の平和的解決の署名運動さらに大きく
愛知県連 鳥居達生
愛知県連でも、この署名運動に取り組み、現在1300筆になりました。メーデーや憲法記念日など大集会のとき日中友好協会の旗を掲げ署名を訴えました。また、各種の小集会でも、わずかな時間でも署名の意義を説明し、署名を集めました。国民に直接働きかける日中友好協会の運動として、この署名運動にもっと力を入れたいと思います。
平和外交で紛争を解決するためには、前提条件があります。相互に理解しあい、自国の利益ばかりでなく、時には譲歩することも必要でしょう。 日清戦争以来の日本の侵略戦争、植民地化に対する中国人の気持ちを忘れるわけにはいきません。お互いに自国の利益ばかり主張して譲らず武力衝突すれば、その損害は両国人民にとって甚大です。
尖閣諸島と周辺の海を平和な海として共有財産にすることも解決策の一つと考えます。
安倍内閣の憲法改悪、軍事大国化、過去の侵略戦争の美化(国会議員の集団的靖国参拝)を許しているようでは、中国だけでなくアジアの諸国民は日本を警戒するでしょう。
安倍内閣の軍事大国化を阻止する国民運動と日中友好、尖閣諸島問題の平和的解決を目指す運動が結びつくことによって尖閣問題の話し合い解決は前進するでしょう。日中友好協会の責務は、まことに大きいものがあります。