− 県連・支部だより
王毅先生の中国外交部長就任を心からお祝い申し上げます
王 毅先生が、このたび中国の外交部長という要職に就かれたことを心からお祝い申し上げます。
私は、王毅先生に一度だけお会いしたことがあります。それは、2007年8月20日、貴国の名古屋領事館が名古屋総領事館に昇格したことを祝賀するレセプション会場でした。たくさんの人が並んで名刺を差し出すなかで、王毅先生は私の名刺に「北京第二外国語学院名誉教授」という肩書きがあるのに気付かれ、短い時間でしたがお話をする光栄に浴しました。このたびの先生の外交部長ご就任については、第二外語の関係者、特に日本語学院の方々が大きな喜びと誇りを感じられたことでしょう。私もまた、第二外語の名誉教授として心から喜びと栄誉を感じております。
私は、1985年に初めて第二外国語学院に短期留学生を連れて行き、電気も不自由なため、朝もやの中で、学生たちが日本語教科書の朗読をしている姿を見て、感激しました。このような人々が、王毅先生の後輩として日中関係を支えてくださっていると思います。
今日、日中関係はたいへん複雑困難な局面を迎えております。私ども日中友好を望むものは、これらの問題が平和的に解決されることを強く願っております。最近の週刊誌などには日中間の対立を故意にあおるような論調が多く見られ、たいへん憂慮しております。しかし、一部の勢力を除いて日本国民が貴国との平和的共存を望んでいることは、王毅先生がよくご存じです。この複雑な問題の解決に、日本人の心をよくご存じの王毅先生のお力に期待するところが大変大きいと存じます。
ご就任を祝し、ご健勝で活躍されるよう、心から祈念して、お祝いの言葉といたします。
2013年4月吉日
日中友好協会・全国顧問
愛知県連合会会長
石川 賢作