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県連 平和公園・桜の園につどう

ことしも県連主催の花見を平和公園の桜の園で3月30日(土)に行いました。この日に決めたのは、実は1月末日でした。去年は4月に入ってからの最初の土曜日に行いましたが、あまりにも人が多く、場所取りが大変でした。

 また、ことしは焼きそばや焼き肉の新メニューの導入でコンロを使う必要上、ゆとりあるスペースを確保するため桜はちらほらでも、ここは「花より団子」と決め、語らいとアツアツの食べもの勝負で「桜は咲いていたらいいか」程度でした。

幸い予想が大きく外れ桜の園の花は満開。案の定、場所取り競争は午前6時から始まっていました。8時にバーベキュー道具を車に積み込み、現地に着いても駐車スペースはもうすでになく、平和堂近くに駐車し、まずビニールシートだけを持ち、座れる場所探し。

たまたま平和会館前すぐ側の空き地を見つけ、場所を確保しました。11時ごろには皆さんが集まって来られ、予定どおり焼きそばや焼き肉、野菜炒めと順次アツアツ料理が出来上がりました。参加者は中国人留学生4人を含め20人余にも。

 日中友好協会主催の花見をこの場所にこだわる理由があります。それは、平和堂内にひっそり置かれている千手観音様の問題です。1937年12月中国南京へ進軍した日本軍がその南京市で市民に対して大虐殺を行いました。

 その後の宣撫工作として41年3月に当時の財界人の伊藤和四五郎さん所有の木像では世界一のヒノキ一木材でつくられた、高さ10メートルを超える十一面観音像を軍と文部省そしてその当時陸軍大将だった松井石根(名古屋出身)らが徴用し南京市毘蘆(びる)寺へ移送し、そして当時毘蘆寺の本尊であった千手観音像(百年ほど前の清の時代の仏様)を日本へ持ち帰ったのです。決して友好的に交換されたとは言えない仏様です。

 名古屋市はいま、この千手観音様を美術品としてこの平和堂に納めています。ここでは、年数日しか御堂は開かれず、内の観音様は傷む一方です。

また、仏様は閉ざされた場所で保管しておくものではなく、だれもが見たい時に見ることが出来、拝みたい時に拝めることが出来る、自由な存在として扱う必要のものではないでしょうか。早くこの御堂から出して、お寺さんで保管することが必要だと考えています。

 また毘蘆寺では、いま御本尊さんはなく、この千手観音さんの写真を貼って御本尊さんとして祀っています。

この平和堂内の観音様のお帰りを待っています。ぜひ、里帰りをさせてあげたいと思っています。日中県連は来年もこの場所で盛大な花見を行うぞ。そして一人でも多くの人に、この観音様の願いを届けるために。 

 県連事務局次長 
     松浦 均
 

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