新年のご挨拶

２０１３年の新年を迎えるにあたり、中国駐名古屋総領事館を代表し、長年にわたって、中日友好交流事業に積極的にご尽力賜りました日本中国友好協会愛知県連合会の皆様に謹んで新年のお慶びとお祝いを申し上げます。

　昨年は、中日国交正常化回復40周年を迎える意義深い年で、また大変不平凡な一年でした。名古屋市長の南京大虐殺否定発言による南京市と名古屋市友好交流中止や、釣魚島国有化で、中日間の各分野にわたる交流が最低のレベルになりました。本来は、中日国交正常化40周年を迎える年を利用して、中日間の民間友好交流の中身を更に充実させ、両国民の相互理解を一層深めて行くように沢山の交流計画が作成されましたが、残念ながら十分に実現できなくなりました。

　しかしながら、日中友好協会愛知県連合会は、「日中国交正常化40周年 愛知の集い」の際には、「思いを新たに日中友好・不再戦・平和を！」のポスターを掲げ、石川賢作会長が記念講演を行い、新中国早期の映画「ニエアル」を鑑賞しました。民間友好は中日関係の重要な礎です。日中友好協会愛知県連合会が中日友好交流に積極的に取り組み、架け橋の役割を十分に発揮されたことに対し心より感謝申し上げます。

　新年を迎え、中日関係の今後の見通しについて、「長い目で見れば明るく楽観視できます。隣国は隣人とは異なり、引っ越すことはできず、向き合うしかありません。ともに東アジアの重要な国である中日両国が、いがみ合えば共に傷つき、協力すれば共に利することは、歴史を見ても分かります。中国の発展につれ、中日関係は遅かれ早かれ現在の状況を乗り越えることができるだろう」と述べたいと思います。

　新しい年に貴協会の事業が持続的な発展を遂げ、友好の継承、持続的な中日友好事業に引き続き貢献されることを期待し、当総領事館は愛知県の各界の皆様と協力し、中日民間交流と人文交流を促進し、各分野の中日友好協力関係の新たな発展を着実に推進していくように頑張ります。

　最後に、日本中国友好協会愛知県連合会の皆様のますますのご活躍をお祈り申し上げ、年頭のご挨拶とさせて頂きます。　

　中国駐名古屋総領事
　張 立国　　２０１３年　元旦