− 県連・支部だより
2012新春のつどい
初めての女性領事が文化交流の発展をよびかけ
日中友好協会愛知県連の「2012年 新春のつどい」は、1月29日午後、愛知民主会館2階ホールで開かれ、在名の中国人留学生や社会人も交えて30人が参加。来賓には駐名古屋中国総領事館から、初めて若い女性の曽琳・友好担当領事を迎えました。
曽琳・友好担当領事
会場には、県連の「茶友会」を主宰する姜力(ジャン・リー)さんの「茶館」(チャーグァン)コーナーも設けられ、草の根の日中友好運動の前進へ和気あいあいの語らいがつづきました。
国民の力こそが
冨田好弘理事長が司会を務め、あいさつに立った石川賢作会長は「ことしは日中国交回復40周年。ピンポン外交といわれるが、実際は国交回復要求3000万署名運動に示された国民の力によったもの」と指摘。さらに「他方で、中国を仮想敵とした日米安保条約は残った。私たちは発展する中国の姿を多角的にとらえる必要があり、2月5日(日)の午後この会場で愛知県AALA連帯委員会と共催の学習講演会『中国はいま…』にぜひお越しください」と訴えました。
拍手で迎えられた曽琳領事は、「日中友好協会愛知県連合会の『日中不再戦・平和』の諸活動がいっそう前進することを願うとともに、中部地方で人的、文化面での友好交流をさらに発展させましょう」と呼びかけました。
来賓ではこのほか、河江明美・日本共産党准中央委員・愛知県委員会常任委員、田中知通・愛知県労働組合総連合副議長、高橋信・愛知県平和委員会理事長から、連帯と共同の心のこもったあいさつを受けました。
笛の音うっとり
中央に設けられた長方形のテーブルを囲んで鳥居達生副会長が乾杯の音頭をとり、歓談に。舞台に見立てたテーブル前では、名大留学生の褚成文(チュー・チョンウェン)さんが横笛で「牧民新歌」を、また葫夢糸(フーモンスー)という独特の縦笛で「竹林深処」を独奏。さわやかな風を思わせる笛の音に参加者はうっとりと聴きほれました。
おなじみの民族舞踊「かすりの会」(菱川玲子代表)からは10人の出演で、熊本県天草市の「牛深ハイヤ節」、沖縄県竹富島の「マミドーマ」を踊り、会場を沸かせました。
チュー・チョンウェン さんの横笛
「かすりの会」のマミドーマ
武漢旅行へぜひ
昨年に次ぐゲスト出演の王莉莎(ワン・リーシャー)さん=名古屋中国語学院講師=は、「蘇州夜曲」、そして代表的な中国民歌「茉莉花」(モーリーファ=ジャスミン)の二つのバージョンを独唱。その美声に誰もが耳を傾け、歌い終わると惜しみない拍手と「アンコール!」の声も飛びました。
テーブルスピーチでは、『感受日本 わかりあえるか中国人と日本人』の著者の欧陽蔚怡(オーヤン・ウェイイー)さんが、同書がきっかけとなって武漢テレビが取材で来日し、週2回のドキュメンタリー番組「感受日本」が昨年から放送中であること、さらに県連の旅行企画「伸びゆく内陸都市 武漢&南京」(3月24日〜29日)へと発展してきたことを報告、「武漢市民との交流もあるこの旅行をぜひ成功させていただきたい」とお誘いし、呼びかけました。
歌う王莉莎さん
中国茶・茶館 姜力さん
若ものを運動に
名古屋中国語学院長の平井勝利さん=協会本部参与=は、嫌中感情のなか学生の間で中国が「嫌いな国」のトップになっている現状を憂え、「日中友好協会は意欲的に若い人たちを運動に引き入れ、こうした状況を打開していってもらいたい」と希望を語りました。
飛び入りで、県連理事の伊藤充久さんが十八番の「ひょっこりひょうたん島」をみんなの手拍子で歌い、喝采を浴びました。
森谷光夫副会長が閉会あいさつで「寒さ厳しい中をみなさんにご参加いただき、新年の互いの奮闘を誓い合う場となったことに感謝します」と述べ、名残が尽きないつどいを終えました。