− 県連・支部だより
「大橋満男さんを偲ぶ会」しおりから
大きな心と優しい人柄
きょうロサンゼルスはとてもよいお天気ですが、大橋さんがおられる天国はいかがですか? 日本はいまお盆の季節なので、五十嵐昭さんから暑中お見舞いのカードを送っていただき、あなたの訃報に接しました。私は寂しさで胸がいっぱいになり、大切な人を失った虚無感を抱きながら、この手紙を書いています。
日本に留学をした時にいちばん印象的なことは大橋さんとご一緒にお祭りに参加したことでした。 私たちは日中友好協会のために焼き餃子を売りました。「安くて美味しい焼き餃子ですよ!」と呼び込みながら焼き餃子を作りました。とても楽しかったです。あのころに大橋さんから教えていただいた焼き餃子の作り方で、いまも家で子どもたちに食べさせています。本当に懐かしいことになってしまいました。
また、大橋さんは日中友好のために完全に身を尽くされたと思います。あるとき「あなたは日中友好協会と結婚しなさい」と、ご家族に言われたこともあった、と留学生仲間から聞きました。しかし、数えきれないぐらい留学生たちはあなたのことにとても、とても感謝しています。と同時に、ご家族の方々にも「本当にありがとうございました」とお礼を言いたいのです。
日本で大橋さんと出会って本当によかったと思っております。ある日、日本人の男性に「中国人は茶碗を洗っても拭かないから汚いよ」と言われたときに、あなたは「それぞれの文化と習慣が違うんだから」と、優しく返事してくださったこともとても印象的でした。大橋さんの大きな心と優しい人柄は本当にすてきでした。
大きな悲しみは消えるものではございませんが、その悲しみを胸に、私はアメリカで夫の事業を支えることと、三人の娘の成育に一生懸命に頑張りたいと思います。どうぞ天国から見守ってください。
大橋さん、これまで本当に、本当にありがとうございました。
生前いただいたご恩に厚くお礼を申し上げますとともに心安らかな永久の眠りをお祈りいたしまして、お別れの言葉とさせていただきます。
徐 金菊(在米歯科医院)