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県連・支部だより

紙上座談会 北京二外・夏季留学に参加して(下)

聴き、話す力をもっと  1人の参加でも大丈夫

――授業で改善してほしいことがありましたら、この機会に…。

 G 日本語なしのダイレクトメソッドは、学習した言葉を最大限活用し、絵や文字のカードを利用して基本構文をいかに理解させ、応用に持っていくかです。初心者は全く言葉が理解できないので、文字カードなどを利用して発音をもっと徹底してほしかった。

 D 授業にはたいへん満足しました。先生は発音も細かく直してくださるし、何しろ毎日楽しく勉強できましたので。

絵画の授業で異論

 I 授業はすばらしい内容でした。ただ、3回の絵画の授業は面白いとは思ったけど、時間が惜しい感じで中国語そのものをもっと学習したかった。できれば初級、中級のクラス分けがやはり望ましいかな。

 F 絵画の授業はあまり中国語の勉強にならなかった。

 H 私は絵画の授業も面白かったですよ。こんな機会でもないと絵筆をとるという体験も持てませんから。

 A 先生はお2人ともよく教えてくださり、感謝しています。

面食らったこと

C 今回の体験で最も面食らったのは“聴き取る力”の不足でした。テキストの表現を使って“請問”(qingwen=「お尋ねします」)と声をかけても、相手はテキストどおりには答えてくれない。授業で簡単な[質問・応答]をするのも一法ではないでしょうか。

 F午後の自由時間に、例えばテーマを与えてそれを中国語で話せるように宿題にして、次の授業で発表させるなど、会話力を高める工夫があればよかった。語学は音声が基本で、聴き、話す力をつけるものがもっとほしい。 

――次の機会に留学を、と考えている人にアドバイスを。

 H ことしのような授業だと学びやすい。それに、この留学は一人で参加しても安心、安全であることを強調したいですね。 

 C テキストにこだわらないでまず周りの中国人に話しかけるとか、日本人同士でも中国語で語り合うこと。話しかけて相手にしてくれたらそれが “老師”(laoshi=先生)と考えて実践しています。

現地での体験ぜひ

E ぜひ中国語の本場での勉強を体験してください。「案ずるより産むが易し」のたとえで、確実にプラスになりますから。

 A 私も同じく、現地で中国の一般の人びとと交わりながらの生活をぜひ体験していただきたいと思います。

 D ことし一緒に行く予定で都合がつけられなかった友人が「来年は必ず行く」と…。日本で勉強する何倍も学べるので、中国語を勉強している人に「私にだまされたと思って行こう」と勧めます。

事前準備も必要

 G この留学は中国語を多少かじっている人でないと、白紙からでは授業を理解するのが難しいでしょう。県連の中国語教室もありますし、入門程度を学んで臨めば収穫も大きいこと請け合いです。

 F 行く前に、授業の内容や留学生活の様子を、ことしのものでいいから聞いたり調べたりして、充実した留学になるように課題や質問を準備して臨む。

 J 生の中国語に接するチャンスです。自分の聴きとり力や会話力の確認になりますし、学生たちとの交流では不慣れな会話でも安心して聞き直したり、下手な中国語で話したりすることもできます。
      (つづく)

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