− 県連・支部だより
第3回殉難者追悼式典に90余人が参列
柳条湖事件80周年を控えた9月17日、三菱重工大府飛行場犠牲者の第3回追悼式典が東海市の玄猷(げんにゅう)寺で開かれました。戦時中、愛知であった唯一の中国人強制連行・強制労働。呼びかけたのは大府飛行場中国人強制連行問題愛知対策委員会、同現地委員会などで、90余人が参列しました。
第一部の追悼供養式では、玄猷寺住職・星野道雄師の読経、ご詠歌のあと来賓、檀家総代、参加者が焼香。ご詠歌講の十数人によるご詠歌は永遠の平和を祈念したもので、会場の本堂に厳粛なうたいの声が響きました。
領事が期待語る
第二部は追悼式典で、主催者を代表して石川賢作代表委員が追悼の言葉とともにあいさつ。基調報告で冨田好弘事務局長は、この一年間の事実解明の調査が大府、東海両市にまたがる現地と中国、北海道などで新たな進展をみたこと、「大府問題」が中国河北省と愛知県内外で知られるようになってきたことなどを詳しくのべました。
追悼の言葉とあいさつで、中国駐名古屋総領事館の馬興無領事が「若い世代が中心になって、平和・友好と明るい未来への役割を果たすことを期待します」とあいさつ。
深谷勝彦県議(県議会副議長)は「みなさんの調査資料を拝見し、勉強して受け止めています」と語りました。
活動の前進誓い
また、同じく中国人強制連行問題にとりくんでいる日中友好協会岐阜県連の藪下薫会長から追悼と連帯の言葉が。大府市長、大府市議会議長、佐々木憲昭衆院議員、日中友好協会・長尾光之会長らから寄せられたメッセージを現地委員会の堀本あや野さんが読み上げました。
日本共産党愛知県委員会を代表して本村伸子常任委員と大府、東海両市の市議5人が紹介されました。
革新・あいちの会世話人の桜井幸雄氏が閉会のあいさつをのべ、活動のいっそうの前進を拍手で確認して式典を終えました。
現地委の奮闘で
別室に移っての懇談には20数人が参加。地元の女性が「私たちが一つひとつの現場を案内できるようにしたい」と決意。現地が二つの市にまたがることから、「大府市議会での質問で『上野台飛行場』と言ったら、市側から『正式には大府飛行場』と正された」との報告も。ある男性は「調査活動の内容を聞いて、感動しました」とのべ、日中の会員の一人は「初めて参加して本当によかったが、日中県連や支部はもっと力を入れるべきでは」と発言しました。
折から台風の影響で予断を許さぬ天候のなか、現地委員会のみなさんが会場設営、接待、受付などの事前準備と当日の作業に多くの困難をおして頑張り、第3回殉難者追悼式典の成功を支えました。
新たに生存者が発見され、南先生が聞き取り調査に出かけます。