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第20回あいち・平和のための戦争展に1750人

県連は「柳条湖事件80周年」で展示

偽満皇宮博物院・劉建華研究員が抗日の闘い語る

「2011あいち・平和のための戦争展」が8月12日〜15日、名古屋市公会堂4Fホールで開催され、5日間で1750人が参加しました。

日中県連も加わる同戦争展実行委員会の主催で、ことしは20回め。特別企画「東日本大震災チャリティー講演と音楽のつどい」(14日、大ホール)も開かれ、伊波洋一・前宜野湾市長が「普天間基地返還、新しい基地はつくらせない点で、沖縄県民の意思は一致している。日本で再び戦禍がないよう、みなさんと一緒に頑張っていきたい」と講演しました。  

原発事故と

 会場のステージには「満州事変80年・太平洋戦争開戦70年・日米安保60年 大震災と原発事故とともに考える」のスローガン。ピースあいちが「事変」発生当時の新聞号外を出陳し、日本軍が上海はじめ中国各地を「進撃」する報道記事と写真で侵略拡大の状況をいまに伝えていました。

 10のブースとホール中央部では、平和・民主団体や市民グループなど30余の団体がそれぞれとりくんでいるテーマで写真や戦時中の教科書、軍服・鉄カブトなどの現物、米軍の爆撃機B29の模型などの資料を展示しました。

  日中県連は、「柳条湖事件(満州事変)80周年」を記念して吉林省の偽満皇宮博物院から寄せられた歴史資料を8枚のパネルで紹介。13日午後には、ピースステージプログラムの一つとして同博物院研究員の劉建華女史による「抗日民族統一戦線の形成について」の講演会を開き、約80人が話を聞きました。

 講演に先だち、石川賢作県連会長が「戦争展を中心に10年余の交流を重ねてきた偽満皇宮博物院のご厚意で、劉建華女史はじめ4人の方をお招きすることができました。これからのお話で中国から見た抗日のたたかいをつかんでいただければ幸いです」とあいさつ。記念品として、講演原稿の中国語原文に日本語訳をつけた冊子(頒価300円)50部を劉女史に贈呈し、参加者の拍手を呼びました。  

民族の危機

 講演は山田花尾里さんの通訳で1時間半に及び、劉女史は「抗日民族統一戦線は日本が中国への侵略を一歩一歩強めてくるなか、中華民族の危機が日増しに増大する緊迫し

た情勢のもとで形成されたものであった」と結びました。終わって、女史は「暑い中で私の講演をたくさんのみなさんに聞いていただき、光栄です」とひとこと。
 なお、最終日15日朝のスタッフの打ち合わせで愛知県平和委員会の高橋信理事長が紹介したところによると、前日に講演した伊波洋一・前宜野湾市長は帰り道、「これだけ多彩な企画で戦争展が20年もつづけられていることに感動しました」と感想をのべていた、とのことです。  

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