− 県連・支部だより
第31回県連大会
7年連続の増勢の中で相次いだ活発な討議
日中友好協会愛知県連第31回大会は7月9日午後、民主会館で開かれ、全県から代議員、役員ら40人が参加。大会議案、大会宣言、決算・予算などを全会一致で採択し、石川賢作会長はじめ新年度役員を選出しました。
議長に石原洋一、桜井久美子の両常任理事を選出した後、大橋満男副会長ら物故者と東日本大震災被災者追悼で全員が起立して黙とう。しばしの静寂のなか厳粛な空気が流れました。
「議案で愛知県連設立47周年を迎えるとのべていますが、今大会は第31回。それは、16年間も大会が開けなかったという大きな困難があって、私たちはそれを乗り越えて今日を迎えているということです」――会長あいさつでふれられた一言に県連の苦闘が刻まれていました。
馬領事のことば
駐名古屋中国総領事館の馬興無・友好担当領事は、来賓あいさつで「3・11以後、8000人が帰国し日本観光もキャンセルが相次ぎましたが、名古屋、愛知は安全で大丈夫であると、いま総領事が北京に帰ってPRに努めているところです」と報告。
また、ことしが柳条湖事件(満州事変)80周年の節目の年であり、領事自身が瀋陽出身ということで「瀋陽では毎年、9・18の夜、同時刻にいろんな行事を催して事件を忘れないようにしています」と話し、「人間と人間の交流を深め、中日友好をさらに発展させましょう」と結びました。
来賓あいさつには他に、日本共産党愛知県委員会から本村伸子常任委員、愛知県労働組合総連合から榑松佐一議長が出席。
10年度活動報告と11年度活動方針案の提案に立った冨田好弘理事長は、5日付県連版付録で発表した議案のポイントを説明。
「第60回全国大会決定では6カ所にわたって愛知県連の名があげられ、みなさんの奮闘が評価されています」とのべ、さらに「7年連続で仲間を増やして大会を迎えた。さらに1000人の県連に早く到達したい」と決意を表明しました。
健全財政が支え
溝口郷史副理事長が10年度決算報告と11年度予算案を提案。
「ここ3年ほど財政情況の明確化に努め、専門知識を持つ方の手伝いも得て鋭意改善し、ご覧のような報告ができるところまできました。県連の力量からすれば全体としては健全財政になってきていますが、10年度は単年度として赤字となり、会費の納入や事業活動のいっそうの発展でより安定した財政にしていくことが求められています」と強調しました。
休憩を挟んだ質疑・討議では、挙手が相次ぎ都合9人が発言。緑支部の石原洋一事務局長は、「毎月1回、事務局会議を7人で開いている。中国語教室、太極拳、餃子パーティなどを軌道にのせてきたが、仲間増やしの対象者がなかなか…」と率直な悩みも語りました。
行事通じ仲間を
豊田支部の加藤トヨ子副支部長は、「華豊の友」の会などの主催で成功させた「東日本大震災復興支援 中国雑技の夕べ」(県連版5日付に通信)など多彩な行事を連打してきた活動を報告。
「8月には戦争展を開きますが、あらゆる行事で必ず仲間増やしを追求している」とのべました。
「昨年10月に大橋副会長を囲んで準備支部へ一歩を踏み出したところで大橋さんが急逝され、大変なショックでした」と切り出したのは、尾北準備支部の田中稔さん。
「実はその後何もやっていなくて、女気がないからかなどと思ったり…。でも、きょうは4人が参加し、地域でもめったに揃わない顔ぶれで確信を新たにしています」と満面に笑みを浮かべての決意です。
千種区在住の松浦均理事は「名古屋で何とか支部をつくれないか」と、自問自答。「豊田支部の経験からも、支部があってこその草の根の活動であり、新しい会員をふやしていく展望も出てくる。千種、名東、天白でぜひ支部を立ち上げていきたい」と気合いの込もった抱負です。
旅行と語学留学
「韓国旅行は好評のうちに成功し、オプションの大連・旅順2泊3日も6人が参加しました」と、旅行委員会の堀米亘さん。
「企画も去年までは思いつきぎみだったが、月1回の委員会で検討し、訪中のチャンスを増やして募集期間も余裕をもって多くの方に参加していただけるようにしたい」と、富士ツーリストの立場と重ねて発言しました。
旅行とは別ですが、北京第二外国語学院への短期語学留学で3年目を迎えた担当の溝口郷史副理事長は「ことしは東京、宮崎、山形からの申し込みをふくめ13人が参加の運びで、9月まで残るというつわものも」と「二外」との連携の強化ぶりをPR。「この語学留学が各地の中国語教室にプラスの作用を及ぼしていく方向でしっかり学んできたい」と語りました。
石川会長も発言し、「戦争展にむけて偽満皇宮博物院に満州事変の資料を要望して、張作霖爆殺、西安事件、抗日民族統一戦線の長文の論文が送られてきました。これを翻訳し、冊子にしますから、しっかり読んでいただいて、戦争展のブースでは誰でも説明できるようにしていきたい」と要望しました。
<2011.7.25>