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朝鮮半島植民地化の歴史認識あらたに

高橋信・県平和委理事長を講師に学習会

 「日清・日露戦争と朝鮮半島」をテーマに県連の中国・朝鮮問題学習会が3月19日、高橋信・愛知県平和委員会理事長を講師に労働会館で開かれ、岐阜から駆けつけた人も加え25人が参加しました。

 NHKテレビで「坂の上の雲」が放映され明治時代を賛美するキャンペーンがつづく中、中国侵略の突破口となった朝鮮半島植民地化の歴史を学び友好運動の視野を東アジアに広げようと企画されたもの。

 朝鮮勤労挺身隊訴訟団共同代表を務める高橋氏は、韓国には60回も、北朝鮮にも2回訪れていて、在日コリアンも一目おく“韓国・朝鮮通”。学習会のために「日清・日露戦争に至る略年表」や地図、関連条約の条文などA3判で4枚の資料を用意しての熱っぽい講義で受講者をひきつけ、質疑応答をふくめ充実した2時間となりました。

 高橋氏は、冒頭「昨年、韓国併合100周年で多彩なイベントがあって1910年が朝鮮半島植民地化の出発点ととられがちですが、それより35年前の1875年9月に江華島と永宗島の要塞を砲撃し、軍事力による開国を強要したことを見落としてならない」と指摘。資料の「略年表」を追いながら話をすすめ、欧米には卑屈な半面、近隣諸国を武力で踏みつけていった明治新政府の「富国強兵」策の実態を告発しました。

 講義の後の質疑応答では、「金石範の長編小説『火山島』に描かれた『済州島四・三事件』をどうみるか」「ことしは柳条湖事件80周年にあたるが、韓国併合からこの事件までの20年間の経緯はどうだったのか」などの質問が。

 高橋氏は「『四・三事件』は長く“アカ”扱いされていたが、2003年に盧武鉉大統領のもとで「国家権力による過ち」と認められました」と回答、「20年間の経緯」については「私自身の宿題として勉強させていただきます」と答えました。


<2011.4.5>  

 

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