− 県連・支部だより
【10.12.15】二外短期留学に参加して
「北門」の発音に必死 ラジオ中国語講座で学習に励む
日中友好新聞の短期留学生募集の記事を見て札幌から参加しました。現地まで一人旅となったため、北京空港からのタクシーがまず一番の心配でした。用意していた「北京第二外国語学院」のメモ紙をちょっと強面の運転手に見せました。分からないという素振りでしたが、学校名の下に書いた住所を見ると、値段の交渉もそっちのけ、車は走り出しました。
メーターの作動は確認しましたが、流れる景色や看板の字を見ながらもずっとドキドキでした。やがて左側に見える建物が「二外」であることを教えてくれ、私もその文字を確認できた時は緊張もほぐれました。
「北門」で降りることを思い出した私は「ベイメン」と伝えました。何の反応もありません。私はあわててメモ紙に「北門」と書いて見せました。するとずっと無言の強面の顔が急にほころび、大きな声でゆっくり「bei men」と発音しました。私は「ベイメン」「beimen」と続けました。
まもなく車はスピードを落として周辺を一周しました。不確かでしたが構内の人がたくさんいる場所で88元を支払い、降りました。何はともあれとにかくたどり着きました。そしてそこは北門でした。
このタクシーでの「ベイメン」と「bei men」のやりとりは翌日からの私の苦難の予告でもありました。
発音練習の時、ほとんどの皆さんが老師から一回で「好」「很好」「没問題」で通過するのに対して、私は何回ものチャレンジが必要でした。
北京から戻って2カ月が過ぎました。いまは、タクシーの中での「bei men」の発音を思い出しては、ラジオ講座の中国語学習に励んでいます。
札幌市 重本 雅江