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中国・東北部のご案内ーその1

吉林省の概況について   県連理事  五十嵐  昭

 読者の皆さんとはたびたび紙面で接していますが、私は長春生まれで主に中国東北地方の知る限りの紹介をしていますが、吉林省の概況を今回は述べます。

 住民は漢族が過半数を占めていますが、この吉林省は満州族の発祥の地です。唐時代は高句麗国として現在の中朝国境をまたいで国家が存在していました。この地は民族移動・興亡の歴史が語り継がれています。

 省内の西北は草原地帯に蒙古族が散在、東南に朝鮮族の自治州があり、長春南の伊通地方に満州族自治県がありました。それぞれの民族伝統を受け継いでいますが、言語は朝鮮族自治州以外では標準語が日常化されています。これは東北地方では多少の違いがあっても、同じ民族の混合が中国僻地では見られることです。

 蒙古草原の落日は空気のレンズ効果で太陽や月が上がる壮大さは格別です。夜空の星が手に取れるような輝きの現象は、ナーダム祭とともに旅愁に誘われます。

 省都長春は、日本の植民地支配の中心地での遺跡、資料が豊富で見学がお勧めです。南西方面は国境観光の高句麗遺跡の東洋のピラミッド・集案の世界遺産将軍塚、好太王碑、長白山。朝鮮族の生活、鴨緑江、豆満江遊覧船観光がお勧めです。

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