− 県連・支部だより
【08.01.31】福田首相の訪中と日中関係
新年を迎えての日中関係
中国で初めてオリンピックが開かれる二〇〇八年を迎えましたが、今年の日中関係はどうなるのでしょうか?昨年末に福田首相が中国を訪問して温家宝首相と胡錦濤国家主席と相次いで会談し、小泉元首相や安倍前首相とは少し違う姿勢を示しました。
12月28日には、初めて中国首脳との共同記者会見を行いました。ここでは東シナ海油田の共同開発に関して新たに共通認識ができたことや胡主席が日本を訪問することを述べ、国連問題の是非を問う台湾の住民投票ついても、福田首相は「台湾の独立も支持していない。現状変更につながるなら、住民投票は支持できない」と語っています。さらに、北京大学での講演では「被害者の気持を慮る謙虚さを伴って」「過去をきちんと見据え、反省すべき点は反省する勇気」をと述べました。これに対して、北京大学の学生は「過去の過ちも率直に認めた」と評価していました。
講演では「もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば道になる」という有名な魯迅のことばが引用されました。同首相には思いもよらないでしょうが、このことばはまさに友好運動の発展こそ日中関係の改善につながるのだといことを図らずも示したことになると思われます。