- 中国の旅
平和と友好の中国東北旅行 ③
今回の旅の終点・瀋陽に
いよいよ最終回。今回は東北三省中、最大級の都市・瀋陽です。お洒落で美しい現代都市でした。ここでは、張作霖爆殺の皇姑屯、清朝2代皇帝の陵墓・北陵、張作霖、張学良父子の邸宅・張氏帥府博物館、瀋陽故宮を訪ねました。
関東軍に爆殺された張作霖
6日目(5月23日)、はじめに張作霖爆殺事件の発生地・皇姑屯の現場へ。1928年6月4日、関東軍が利用価値のなくなった張作霖を京奉線(北京|奉天)と連春線(大連|長春)の立体交差地点の上の線路から仕掛け爆弾を炸裂させて爆殺しました。満州事変の口実となった柳条湖事件の3年前でした。張作霖は中国では単なる軍閥扱いで、記念碑も塀で覆われていました(他聞では現地タクシーの運転手もここを知らないとか)
「張氏帥府博物館」
次に見学した「張氏帥府博物館」は爆殺された奉天系軍閥の首領・張作霖と長男の張学良が居住し執務した巨大な建築。張学良は政府に協力した英雄として入り口前に立派な銅像が建てられていました。
昭陵(北陵)
清朝第2代皇帝ホンタイジの墓・昭陵は北陵とも呼ばれ文化遺産で、広大なエリアが公園になっていました。両側に石獣が並ぶ神道を湯さんに車いすを押してもらっていた石川会長がやわらカメラを取り出して撮影。幼い日に父と見た象の石像でした。私はここで漢詩によく出てくる綿毛のような〝柳絮〟を初めて見て感動。
瀋陽故宮博物院
歴史遺産を堪能
午後は「瀋陽故宮博物院」に。後金が瀋陽に遷都して建てた王宮で、清の太祖ヌルハチ、2代ホンタイジが暮らしました。(後に北京に遷都)。6万平米に90の建物と20の庭園があり、歴史地図や衣装などが展示されていました。東路の中央にある大政殿はヌルハチ時代の建物で風格を感じました。その向かって右脇には左翼王の事務室「左翼王亭」があり、この時代の用語が今も使われている…ついシャッターを押しました。
お土産を買いに
夕食後はデパートでお土産の買い出しをしました。大きなショッピングカートに次々お土産などを買い込む、というか投げ込むに近い人もあり。買い物もストレスの発散にとてもよい。安くはないが良品がそろっていました。…「旅は私にとって精神の若返りの泉である」(アンデルセン)…これからも、有意義な旅を体力・気力のある限り続けたいと思いました。
感想文集と
連載初回でも述べましたが、平和と友好の意義深い旅行でした。稲沢支部では昨年から着実に準備が進められました。そして説明会から交歓・反省会まで行われ、感想文集、写真集CDまで作成されたのには感服しました。 (文責:木俣)