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中国の旅

理想郷シャングリラから(2)

チベット族の現代詩人として有名なラプジェバザン(饒階巴桑)は、シャングリラについて「緑色の故郷」という詩の中で、こう描いている

「大雁が南へ飛ぶ時ここは緑の海と言う雲霧が漂う時
ここは緑の海と言う
大雁よ、雲霧よ
それは君たちの錯覚
緑で覆ったのでない
森林が繁っているからなのだ」

 ラプジェバザンは、一九三五年に雲南省の徳欽(デチェン)県で生まれた。彼の一家は雲南からチベットのチャムド地区に移り、彼はあるラマ僧の使用人になったが、一九五一年に逃亡して人民解放軍に参加した。

その後、従軍しながら創作を始めた。一九五六年に「牧人の幻想」という詩を発表して、漢語で作品を発表する少数民族の詩人として全国にその名が知られるようになった。

 民間芸人をうたった「レーパの歌声」は、この詩人の思いが込められている。

「レーパの歌声に雪山は腰をかがめ
アカシカは村の傍で
止まるのに
金持ちだけは無情だ
親愛なる仲間よ
苦難する仲間よ
私は遠方を歩き回り
悲しみの涙が流れ
この人の世では
情けを受けられない
親愛なる仲間よ
目覚めの時だ
わが身が悲惨だと
嘆いてくれるな
川で死なないでくれ
今は最も異常な時
おまえの勇気を強め
途中で引き消すな
誰もわしらをずっと
閉じ込められない」
       (つづく)
 
 西脇 隆夫・名古屋学院大学教授

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