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中国の旅

念願の中国語短期留学を終えて  第四話

短期留学は心を豊かにした   溝口 郷史

 たとえ短期留学とはいえ、三週間にもわたり、環境の異なるところで、家族と別れて生活するのだから、気持ちの持ちようもいろいろあるものです。
 
 今回は四人が一緒に過ごしたのですが、多くの日、夜は一緒に食事をし、その日の出来事や日常生活のことなど、ずいぶんいろんなことを語り合いました。こうして、仲間を気遣いながら信頼関係を深めることが出来ました。かけがえのない友人がまた増えたような気がします。
 
エピソード 1
 まず第1日目、一行が「二外」(北京第二外国語学院)にたどり着いて、地図を頼りにホテルに向かうと、ホテルの裏口あたりから、「おいで、おいで」と手招きするおじさんがいる。私たちがいぶかしそうに見ていると、まるでさっきから待っていたように、「こちらから入れ」と言う。受付の女性もさっさと仕事を始めるようで、信用してよいのだと思えた。

 いざ手続きとなると、支払いは「元」です。円を換金しなければとなったとき、またこのおじさん、「銀行に行くから付いて来い」と言う。学校のすぐ隣にある銀行に着くと、手続きが大変・・・。困っていると、すぐ話をつけてくれて無事に換金完了、ホテルの支払いも済ませることが出来たのでした。

 実はこのおじさん、“フレンド”と言って「二外」の退職者で、このホテルで送り迎えのボランティアをしているということが分かりました。

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