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講演・学習

愛知の中国人強制連行問題

尾崎吉彦氏講演

   「戦争展」最終日の8月12日、ジャーナリスト尾崎吉彦さんの講演がありました。演題は「あいちの中国人強制連行問題」。岐阜、静岡、京都からの参加者を含めて約70人が耳を傾けました。
 大府飛行場中国人強制連行被害者を支援する会の伊藤充久代表委員の司会で進行。
✦遺骨なお日本の地に
 尾崎さんは、日本へ強制連行された中国人の死亡者は6830人(外務省報告書)であるが、生存者が帰国時に持ち帰った遺骨と、9次にわたって送還された遺骨推定2822人分を合わせても、なお多数の遺骨が日本の地に眠っているはずだとし、遺骨を遺族に返す責任が日本政府と関係企業にあると指摘しました。
 大府飛行場に連行された中国人犠牲者31人の遺骨の送還問題に触れ、故南守夫さんと河北大学劉宝辰先生及び尾崎さんの調査にもかかわらず、未解明の部分が多いと述べました。
✦胸突く現場の回想も
 日本軍が捕まえた中国人を収容する俘虜収容所の一つ河北省石家荘の集中営で、死体運びに使役されていた人の「日本軍は大きな穴を掘らせていて、四周の土の台に20人余の背中で手を縛られた捕虜がひざまずいていた。……日本の将校が東洋の刀を持って、続けざまに20数人を殺した」との回想が紹介されました。
 今年になって中国の裁判所が、中国人を強制労働させた日本企業に謝罪と賠償を求める訴えを初めて受理したが、裁判がまだ始まっていない、今後の動向が注目されると語りました。
 日中友好協会愛知県連と大府飛行場中国人強制連行被害者を支援する会の着実な取り組みを、いっそう前進させることの重要性を強調しました。

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