− 県連・支部だより
高校生の語る日中文化の違い
へえ、そうなんだ!
稲沢支部発足最初の行事は、4月19日高校1年生の王君に「日中文化の違い」について話してもらったことです。
王君は、自分の名前の中国式発音表記のピンインと日本語読みから始めて、小学5年の3学期に祖父母と暮らしていた遼寧省アンシャンから両親の住む稲沢にやってきたと自己紹介し、続いて日中の違いについて学校のことを中心に、楽しく話してくれました。
彼の小学校は自分で選んで入学した有名校で、近所の友4人とタクシーで通学。1クラス65人で全校二千人。でもトイレは学校に1か所しかも運動場の向うだから放課にはみんな走って行く、授業に遅れると1時間立たされて大変。
授業は1年生から、数学、国語、英語ばかりで、体育や美術、家庭、社会、理科もあるが授業は1年に1回程度。クラス替えは6年間なし。学校祭はあるが遠足や修学旅行はなく、毎日朝から自主テスト、下校は夕方6時で、宿題も多く親のサインが必要。昼休みは給食1時間、放課1時間半もあるが外出できず。給食は有料、大皿に食べきれない量が盛られ、クラブはあったが活動はほとんどなく勉強ばかり……。
中国のいい所はお年寄りを大切にするところで、必ず席を譲り、食事では年長者が箸をつけるまで待っていると、いろいろな点を客観的に語ってくれました。
その後、中国語の挨拶や名前の言い方、数の言い方を勉強し、王君を先生に会話練習。「お名前は?」と聞かれ、12人の参加者が生徒となって『我姓○○』などと中国語で答えるなど、初めての中国語の授業を楽しく受けました。王君はなかなか優れた先生だと評判でした。
家田 修