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年頭に当たって

 09年に設立した緑区支部は、森谷光夫支部長を先頭に、増減を繰り返しながらも徐々にその規模を拡大しつつあります。それは何故か、しばしば中国を訪れ日常的に中国人と接触している伊藤充久先生、石原洋一先生、このお二人の寄与が最大の要因ですが、帰国した「中国残留孤児」や在日中国人との肩の凝らない交流の定例化、日本の古典芸能、中国笛の名手である劉一の演奏などの文化交流、日中に横たわる問題の講演等、その企画の幅の広さにも起因すると思われます。

 さて日中の共通因子と言えば、何といっても漢字(漢語)、その素養を深めようと手にした『漢語四方山話』(岩波書店)、驚いたことにその内容は「日中友好新聞」の連載をまとめたものだとのこと、偶然の縁を感じた次第です。

今年は巳年、巳は漢音でシ、その意味は「すでに」「おわる」。支部の基礎は「すでに」築かれた。「おわる」のではなく、新たなものが「はじまる」年にしたいと一同思っております。今年もよろしくお願い致します。

 緑支部副支部長
      佐藤 和之

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