− 県連・支部だより
緑支部で「講演とバーベキューの集い」
日中交流の輪広がる 中国人関係者10人も参加
10月2日、佐藤内科医院で「講演とバーベキューの集い」を開きました。10人の中国人関係者と四日市・西尾・港区からの参加者を含めて27人が参加。第1部では、名古屋協立総合病院医師の劉清波先生(瀋陽市出身・精神科医)の講演「中国の医療事情」を聴きました。その一部を紹介します。
中国は1999年から医師国家試験を実施しており、これに合格し免許を持っている医師は160万人、伝統的な民族医学で治療にあたっている40万余人を含めて、207・6万人の医者がいます。看護師数は126・7万人で医者に比べて少ないが、医療関係者数は世界レべルを0・27ポイント上回っているといいます。
公立病院が全体の8割を占め、地域の1級病院・市レベルの2級病院・省レベルと大学付属の3級病院に分かれ、2割の私立病院は眼科・歯科などの単科病院で、開業医は少ないとのことでした。医師は大都市にある3級病院に集中していて、農村部に少ないという医師分布の不均衡が指摘されました。医療保険制度や医学教育の現状・給料とボーナスに関係する医師等級など初めて聴く講演に、参加者から熱心な質問が出されました。
その後参加者全員が自己紹介をして交流しました。中国で生まれハルビンから帰国した3人の女性は、口々に「中国にいる時は日本人と言われ、日本では中国人と言われて辛い思いをしてきた。こうした日中交流は本当にうれしい」と発言。環境問題に取り組んでいる中国人留学院生の今後の友好交流への期待、「日本は今後日米基軸でなく日中基軸で進むべきだ」、「自分の兄が中国へ戦争に行き中国人に迷惑をかけたので日中友好に取り組みたい」などの発言が相つぎました。
和やかバーベキュー
関係者と参加者の協力で第2部のバーベキュー交流会は、楽しくなごやかに進みました。途中で劉先生のご家族も参加、あちこちで中国語会話ミニ教室が始まるなど、佐藤医院の庭にバーベキューの煙と日中交流の輪が広がりました。(I)